安全、かつ効果的に安定化二酸化塩素を希釈して使うためには

安定化二酸化塩素の原液を使った希釈液の作り方と効果を解説

・公開日:2021.05.07最終更新日:2022.01.12

※免責事項
本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としており、法律的、税務的その他の具体的なアドバイスをするものではありません。個別具体的事案については、必ず専門家にご相談ください。
本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を補償したものではありません。
また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

原液の安定化二酸化塩素を購入すれば、用途に合わせて自分で除菌スプレーを作成することができます。

この記事では、安定化二酸化塩素の安全性と効果、また除菌スプレーの作り方や自作する場合の注意点を解説しています。

自宅で安定化二酸化塩素を活用活用するために、作り方を知りたいとお考えの方は、ぜひ作り方をチェックしてみてくださいね。

除菌・脱臭に効果的な安定化二酸化塩素の特徴

レストランなどへの導入が進む“空間除菌剤”とは

安定化二酸化塩素は、二酸化塩素の持つ酸化作用によってウイルスを分解・不活化することのできる成分です。

通常は二酸化塩素ガスをアルカリ性水溶液に溶け込ませた溶存液のことを指します。

除菌スプレーの作り方を知る前に、まずは安定化二酸化塩素の特徴や効果について理解しておきましょう。

世界で認められる安全性・有効性

安定化二酸化塩素は無味・無臭・無色で、人体に害のあるトリハロメタンなどを副生成しない安全な成分です。

FDA(米国食品薬品局)・EPA(米国環境保護庁)・WHO(世界保健機関)をはじめ、以下の公的機関でもその安全性・有効性が承認されています。

公的認定を受けた機関 設定内容
日本厚生労働省 飲料水の殺菌・プール・公衆浴場の水殺菌/小麦粉の漂白・一般殺菌等/
カット野菜やフルーツの前処理洗浄除菌の食品添加物としての使用
日本経済産業省 消防法及び劇薬物取締法指定除外
国連食品添加物専門委員会(JECFA) 人体接取許容基準(ADI)AIクラス認証/医薬品・医薬部外品・食品添加物・医療品

低濃度でも高い除菌・脱臭力を発揮

安定化二酸化塩素は他の除菌成分と比較して、低濃度での除菌力が高い点も特徴です。

以下はフェノール・エタノール(アルコール)・次亜塩素酸ナトリウム・安定化二酸化塩素のそれぞれで2.5分間の除菌を行う場合に必要となる最小濃度をまとめた表です。

除菌剤の成分
大腸菌
黄色ブドウ球菌
MRSA
枯草菌
黒麹カビ
フェノール 10,000ppm 10,000ppm 10,000ppm 10,000ppm 10,000ppm
無水エタノール 500,000ppm 500,000ppm 500,000ppm 500,000ppm 500,000ppm
次亜塩素酸ナトリウム 10ppm 10ppm 10ppm 1,000ppm 1,000ppm
安定化二酸化塩素 1ppm 1ppm 1ppm 100ppm 10ppm

例えば大腸菌の場合、エタノールでは除菌に500,000ppmの濃度が必要ですが、安定化二酸化塩素なら1ppmで除菌が可能となります。

次亜塩素酸ナトリウムとはどう違う?

次亜塩素酸ナトリウムも酸化作用でウイルスを不活化させることのできる成分ですが、こちらは刺激臭や人体への害性があるため、取り扱いには注意が必要。

また細菌・ウイルスの種類によっては効果が出にくい場合もあるため、安全かつ強力に除菌・消臭したいのであれば、安定化二酸化塩素の使用がおすすめです。

次亜塩素酸ナトリウムと安定化二酸化塩素の主な違いは以下の通りです。

次亜塩素酸
ナトリウム
安定化
二酸化塩素
有効性 ほとんどのウイルス・カビ・真菌類 全てのウイルス・カビ・真菌類・藻類
毒性 アルカリ配合製品は組織を強く腐食する/トリハロメタンなどの有害物質を生成する ほとんどない/高濃度の状態で長時間接触すると皮膚や呼吸器官が刺激を受けるケースがある
腐食性 アルミニウム・鉄に対して腐食性がある/ステンレスに青みを生じる可能性がある ほとんどない
生分
解性
塩素系副生成物に対して低い 反応性薬品・副生成物に対して高い

部屋の除菌・消臭など家庭内での利用におすすめ!除菌スプレーの作り方

安定化二酸化塩素の原液を購入して、自分で安定化二酸化塩素スプレーを手作りすることもできます。

続いて、安定化二酸化塩素スプレーの基本的な作り方と、手作りするときの注意点について詳しく見ていきましょう。

原液の希釈による除菌スプレーの作り方

安定化二酸化塩素スプレーの作り方は非常に簡単で、水道水などの水に原液を入れるだけで完成します。

作り方において重要となるのは原液の希釈倍率です。

用途や使用場所に応じて、以下の濃度を目安に作り方を調整するようにしましょう。

希釈度 使用場所
5ppm お風呂・車・その他家庭内の除菌、観賞魚ウイルス予防
10ppm カビ除去、おしぼり除菌、脱臭、加湿器、手指消毒
50ppm 犬小屋・飼育室の除菌、脱臭
100ppm 通常脱臭、清掃
590ppm 強力除菌、トイレの脱臭、清掃
1,000ppm 強力脱臭
(ごみ処理場など業務利用)

また株式会社エコ・ジャパンが販売している「フレッシュ美人」のように、水に溶かすことで安定化二酸化塩素の原液(500ppm)を作れるタブレット商品も便利です。

水に溶かすまでは効果が薄れないため、徐々に揮発する液状の原液よりも長持ちさせやすいのがメリット。

ただし実際に使用する際は、通常の作り方と同様、更に水を加えて濃度調整を行う必要があります。

安定化二酸化塩素の作り方を実施するときの注意点

安定化二酸化塩素の作り方を実施するうえで、以下の点に注意が必要です。

  • 塩素ガスが発生するため、水以外のもの(特に酸性の液体)とは混ぜないこと
  • 安定化二酸化塩素が揮発しやすくなるため、希釈液は必要なときに必要な量だけ作る
  • 紫外線によって安定化二酸化塩素が分解されてしまうため、原液および希釈液は冷暗所に保管する

基本的には人体への害がない安定化二酸化塩素ですが、作り方を間違えると塩素ガスを発生させる危険がともないます。

安全に使用するためにも、事前に正しい作り方を確認してから作業しましょう。

自作が面倒な場合は既製品の利用がおすすめ

原液から安定化二酸化塩素スプレーを作るのが面倒という場合は、そのまま使用できる安定化二酸化塩素グッズを活用するのがおすすめです。

ここからは、除菌・消臭商品として販売されているおすすめグッズを紹介していきます。

スプレータイプ以外にも様々な種類がある

希釈せずにそのまま使える安定化二酸化塩素グッズには、スプレータイプやゲルタイプなど様々な種類があり、用途によって使い分けるのがおすすめです。

ここでは中でも人気の高い商品をいくつかピックアップしてご紹介します。

OXIDER(オキサイダー)

CLO2 Labから販売されているゲルタイプの置き型除菌剤です。

安定化二酸化塩素を徐々に揮発させることで、トイレや洗面所などに浮遊するウイルスを不活化させます。

掃除時に使用するのがおすすめ。

cleverin(クレベリン)

大幸薬品から販売されている空間除菌剤で、ゲルタイプ・スプレータイプ・スティックタイプなどがあります。

インテリアの邪魔をしないシンプルなデザインが好評です。

Dr.DEO(ドクターデオ)

ミスト噴射によって瞬間的に除菌・消臭を行うタイプの空間除菌剤です。

室内での利用をはじめ、車内用の小型商品も登場しています。

さまざまな場所で使用できるのが特徴。

安定化二酸化塩素を使ったおすすめ商品が登場!【AC plus】

もっと簡単に安定化二酸化塩素による除菌・消臭を行いたい場合は、タブレット型除菌剤「AC plus」がおすすめ。

このAC plusはエアコンのフィルターに取り付けるタイプの全く新しい除菌剤で、エアコンの送風を活用して部屋全体へ満遍なく安定化二酸化塩素を散布します。

AC plusなら手間要らず、いつでも快適な空間づくり

1回の設置で約2か月間有効なため、こまめに除菌・消臭作業を行う必要がなく非常に便利。多くのオフィスや店舗、そしてお住まいに導入されています。

おすすめ関連記事

安定化二酸化塩素の作り方やおすすめの空間除菌アイテムのまとめ

  • 安定化二酸化塩素は低濃度でも高い除菌・消臭効果を得られる話題の成分
  • 原液を水で希釈するだけの簡単な作り方で安定化二酸化塩素スプレーを自作できるのが特徴
  • 手作りが面倒な場合は、エアコンに設置するだけで除菌可能なAC plusがおすすめ!

今回は、安定化二酸化塩素の作り方を紹介しました。

安定化二酸化塩素は人体への害がなく、原液からの作り方も簡単な、安全かつ便利な成分です。

家庭内の感染対策やニオイ消しでお悩みの方は、ぜひ安定化二酸化塩素の活用を検討してみてくださいね。

公式サイトでのご購入 amazonでのご購入

公式サイトでのご購入