クラスターと言われる人数は何人から?
・公開日:2022.02.02最終更新日:2022.02.08
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新型コロナウイルスの世界的な流行に伴って、日本で急速に浸透した言葉の1つにクラスターがあります。
クラスターとは本来人が密集する場所を意味する言葉です。コロナ禍においては、飲食店やホームパーティなど一定の人数が集まる場所で新型コロナウイルスの感染者が複数出た場合にクラスターと呼ぶことが一般的です。
では、感染者の人数が何人になるとクラスターと呼ばれるのでしょうか。
本記事では新型コロナウイルスにおけるクラスターについて解説します。あわせて都道府県ごとに感染者の人数を確認する方法や実際に発生したクラスターをチェックしたい場合の手段を紹介します。
クラスターと呼ばれる人数とは|厚生労働省が定める基準・定義
厚生労働省が令和2年2月に都道府県や保健所設置市などの衛生主管部に向けて出した「新型コロナウイルス感染症における患者クラスター(集団)対策について(依頼)」によると、集団発生が見られた際にクラスター対策班に相談する際の人数の基準は5人程度だと記載されています。
新型コロナウイルスの感染者の人数は、クラスターかどうか判断するときの1つの指標ではあるものの、具体的な人数の基準は設けられていないことが分かります。
何人からクラスターとして認定されているかと言えば5人程度ですが、あくまでも目安に過ぎません。新型コロナウイルスの感染者が4人であっても、状況によってはクラスターと認定される可能性もあります。
クラスターなど、新型コロナウイルスの感染者数・状況の情報を確認する方法は?
新型コロナウイルスの感染者の人数やクラスターの発生場所は、各都道府県が運営するサイトで確認できます。
例えば、クラスターの場合は感染者の人数だけでなく、発生場所や発生状況、調査状況などがあわせて公表されます。これにより、クラスターが発生した場所と同じような状況にある場所を利用する際の感染対策に役立つでしょう。
事業者側もなにが原因でクラスターが発生したのか、どうすれば奥の感染者を出さずにすむのかなど情報を参考にできるのがポイントです。
感染者の人数が多い場所から学ぶ|有効な感染対策とは
withコロナの生活に慣れてきた現在では、感染者の人数が多くなる場所の特徴が明らかになりつつあります。あわせて、有効な感染対策も分かってきました。
例えば、新型コロナウイルスの感染者の人数が多くなりやすい場所には、以下のような共通点があります。
- 換気があまりできない場所
- 密閉された空間
- 狭い場所に大人数が集まっている場所
- マスクを付けない状態での会話
- 体調不良時の出勤、外出
特に飲酒を伴う懇親会や大人数での長時間におよぶ飲食、狭い空間での共同生活などはクラスターが発生しやすいとされています。実際にホームパーティや寮、老人ホームなどでクラスターが発生したという報道を目にしたことがある人も多いでしょう。
その他にも劇場やイベント会場などで、新型コロナウイルスの陽性者が多く確認されています。
感染者の人数が多い場所にならないようにするためには、利用者と事業者の両方がきちんと感染対策することが大切です。
例えば、利用者の感染対策としては次のようなものがあります。
- 3密を避ける
- 外出時は基本的にマスクを外さない
- 飲食中などマスクを外す際は誰かとの会話を避ける
- 体調が悪いときはなるべく外出しない
- 帰宅したら正しい手洗い・うがいをする
一方、事業者側の感染対策としては次のようなものが考えられるでしょう。
- 多くの人が触れる場所はアルコールなどで消毒する
- ソーシャルディスタンスを維持できるように工夫する
- 社員同士などで大声の会話を控える
- マスクやフェイスガードなどの基本的な感染対策を実施する
- 換気システムや空間除菌システムを導入する
まとめ
新型コロナウイルスにおけるクラスターの人数は、具体的には定義されていません。目安として、5人という数字が設けられています。
感染者の人数やクラスターの状況は、各都道府県のサイトで確認できます。近隣の施設でクラスターが発生していないか、直近で感染者の人数が増えた場所にはどのような特徴があるかなどを確認してみるといいでしょう。
事業を行っている場合、その場所で新型コロナウイルスの陽性者を出さないために適切な対策が必要です。ソーシャルディスタンスの徹底や換気の徹底などの対策がありますが、早期の対策が重要となります。
クラスターを発生させないよう、早期対策を行いましょう。