空間除菌に使える効果が出る機器とはどのようなもの?
・公開日:2021.10.05最終更新日:2021.10.05
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空間除菌・脱臭方法には様々な種類がありますが、業務用機器に広く取り入れられているのが深紫外線(UVC)による除菌方法です。
この記事では、深紫外線(UVC)で空間除菌・脱臭を行う仕組みと、深紫外線(UVC)を採用している業務用機器の紹介を行っています。
スペース・コストの問題で業務用機器の導入が難しい場合におすすめの“空間除菌剤”についても紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
深紫外線(UVC)による空間除菌・脱臭機器の構造
まずは、深紫外線(UVC)で空間除菌・脱臭を行う仕組みについて詳しく見ていきましょう。
深紫外線(UVC)とは?
光には様々な波長があり、中でも波長が短くヒトの目に見えない光を紫外線(UV)と呼びます。
紫外線は更にUVA・UVB・UVCの3種類に分類され、最も波長の短い紫外線が「深紫外線(UVC)」です。
通常、深紫外線の波長領域(100~280nm)はオゾン層によって吸収されるため地表に届くことはありません。
しかし深紫外線には除菌や有機物の分解といった機能があることから、深紫外線を発生させる装置の開発および空間除菌への活用に向けた研究が進められているのです。
深紫外線(UVC)による空間除菌のプロセス
通常、細菌やウイルスはDNA・RNAに含まれる遺伝情報に基づいて細胞分裂を行い、増殖を繰り返すことで感染症を引き起こします。
ところが、細菌・ウイルスに深紫外線の照射を行うと、遺伝情報を持つDNA・RNAの螺旋構造が破壊され、細胞分裂を行えない状態へと変化させることができるのです。
細胞分裂の機能が停止した細菌・ウイルスは最終的に死滅するため、結果として除菌効果を得られるという仕組みです。
深紫外線(UVC)除菌を採用している業務用機器を紹介
続いて、実際に深紫外線の効果を利用している業務用の空間除菌・脱臭機器をご紹介します。
日機装【空間除菌消臭装置 Aeropure(エアロピュア)】
機器の 特長 |
深紫外線LEDと光触媒を組み合わせることで、小型ながら強力な除菌・消臭効果を期待できる機器です。フィルターの定期的な交換を必要とせず、ランニングコストがかからない点もポイント。 |
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主な 機能 |
脱臭・空間除菌 |
除菌 方式 |
吸引(深紫外線LED・光触媒フィルター) |
電源 方式 |
コンセント式 |
適用 畳数 |
~8畳 |
詳細 | https://www.nikkiso.co.jp/products/medical/pdf/aeropure.pdf |
ユーシンテクノ【UVC紫外線ウイルス除菌装置 Clean】
機器の 特長 |
エアーサーキュレーター型の空間除菌機器で、UVC紫外線によってウイルスのDNAを破壊する仕組みが採用されています。40畳まで適応できる大型タイプも展開。 |
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主な 機能 |
脱臭・空間除菌 |
除菌 方式 |
吸引(深紫外線・殺菌灯) |
電源 方式 |
コンセント式 |
適用 畳数 |
~12畳 |
詳細 | http://www.yushin-techno.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/11/clean100.pdf |
DNライティング【紫外線除菌装置 くりんクリンStand】
機器の 特長 |
空気循環式の空間除菌機器です。空気取り込み口のほこりを取るだけの簡単メンテナンスで利用できるのが特徴。1年に1回程度紫外線ランプの交換が必要となります。 |
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主な 機能 |
脱臭・空間除菌 |
除菌 方式 |
吸引(深紫外線) |
電源 方式 |
コンセント式 |
適用 畳数 |
~18畳 |
詳細 | https://www.dnlighting.co.jp/products/id/492 |
メニックス【除菌装置 Clelear(クレリア)】
機器の 特長 |
オフィス・クリニック・カラオケ店などで幅広く導入されている空間除菌機器です。クレリアシリーズにはこの他、用水除菌装置や備品用の除菌BOXなどもあります。 |
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主な 機能 |
脱臭・空間除菌 |
除菌 方式 |
吸引(深紫外線) |
電源 方式 |
コンセント式 |
適用 畳数 |
未掲載 |
詳細 | https://clelear.co.jp/clelear/#link01 |
アイクォーク【空気除菌装置 LightnicUVサイネージ/パーソナル】
機器の 特長 |
前面からエアロゾルを吸引して内部除菌するサイネージタイプと、除菌処理された空気を使う人の前面に噴き出すパーソナルタイプがあります。スマホアプリでの運転操作・風量調節などを行えるのが特徴です。 |
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主な 機能 |
脱臭・空間除菌 |
除菌 方式 |
吸引(深紫外線・光触媒フィルター) |
電源 方式 |
コンセント式 |
適用 畳数 |
~6畳 |
詳細 | https://voc-zero.com/lightnicuv/uv1s.html |
空間除菌剤【AC plus】の活用もおすすめ
深紫外線を使った空間除菌・脱臭機器はウイルス対策に一定の効果を見込めますが、導入コストや設置スペースの問題から購入に踏み切れずにいる企業様も多いのではないでしょうか。
機器・装置の導入が難しい場合は、より手軽に空間除菌を行える“空間除菌剤”の活用がおすすめです。
ここからは、低コスト・追加スペース不要で使える話題の空間除菌剤「AC plus」の概要を紹介していきます。
空間除菌剤の主成分「安定化二酸化塩素」とは
AC plusでは「安定化二酸化塩素」という除菌成分を用いて空間除菌・脱臭を行います。
安定化二酸化塩素は二酸化塩素ガスをアルカリ性水溶液に溶け込ませたもので、安定的に二酸化塩素ガスを放出できるように調整された物質です。
ほぼ全ての細菌・ウイルスの外殻はタンパク質で構成されており、二酸化塩素ガスはこのタンパク質に対して酸化反応を起こすという特徴があります。
酸化が起こると、深紫外線を使った場合と同様ウイルスの構造が変質し、機能低下・不活化させることができるのです。
また安定化二酸化塩素は人体への害性もなく、安全に使用できる成分であるとして、近年世界的に注目されています。
AC plusの特徴
AC plusは安定化二酸化塩素を固形(タブレット)にすることで長期保存を可能とした空間除菌剤です。
エアコンのフィルター部分に取り付けて使用し、エアコンの送風とともに安定化二酸化塩素が散布される仕組みとなっています。
エアコンから除菌成分が放出されるため、スプレータイプや置き型タイプの空間除菌剤と異なり、手の届かない範囲までまんべんなく除菌できるのがポイントです。
エアコン内部に取り付けるだけなのでスペースも取りませんし、インテリアの邪魔をすることもありません。
小さなお子さんやペットが誤飲・誤食するリスクもなく、安全に使用できる商品です。
AC plusは現在、公式サイト・Amazonおよび全国の薬局などで取扱いがあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
また企業様については以下のページからお問い合わせください。
https://www.ac-plus.jp/acplus_pro/
まとめ
- 深紫外線(UVC)は紫外線の一種で、細胞に照射することでDNA・RNAを変化させる性質を持っている
- 業務用の空間除菌・脱臭機器の多くは、深紫外線(UVC)による除菌の仕組みを採用している
- 機器導入に抵抗がある場合は、手軽に設置できる空間除菌剤の活用がおすすめ
各種店舗やオフィスへの導入が進んでいるUVC除菌・脱臭機器ですが、導入にはコストやスペースの確保といった課題解決が必要となります。
まずはAC plusをはじめとする空間除菌剤で効果を確認し、その後で本格的な機器導入を検討してみてはいかがでしょうか。