
安全にウイルス消毒をするなら次亜塩素酸より安定化二酸化塩素がおすすめ
・公開日:2021.12.10最終更新日:2021.12.10
本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としており、法律的、税務的その他の具体的なアドバイスをするものではありません。個別具体的事案については、必ず専門家にご相談ください。
本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を補償したものではありません。
また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。
感染症予防などでウイルス消毒をする機会が増えましたが、「どの成分が入った除菌剤・消毒剤を使えばいいかわからない」ということはありませんか?
今回は、消毒アイテムの中でも良く耳にする、「安定化二酸化塩素」と「次亜塩素酸」について、詳しく解説していきます。
また、ウイルス消毒にはどちらの方が効果的なのか、それぞれの使用方法やおすすめの安定化二酸化塩素製品などについても、ご紹介いたします。
安定化二酸化塩素と次亜塩素酸の特徴と違い
それでは、まず「安定化二酸化塩素」と「次亜塩素酸」について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
安定化二酸化塩素とは
もともと二酸化塩素は、強力な酸化力を持ち、ウイルス除去・除菌・消臭・抗カビに効果があるとされています。
「安定化二酸化塩素」は、そのウイルスを不活化させる効果がある二酸化塩素を、長期保存できる状態で安定して放出できるようにした商品群一般(薬剤)を指します。
世界保健機構(WHO)においても安全性が認められており、さまざまなウイルス対策などに強力な除菌効果を発揮している「安定化二酸化塩素」。
基本的には、直接吸入したり、肌へスプレーすることは推奨されていません。
ただ、安定化二酸化塩素の仕組み(二酸化塩素を発生させる仕組み)は、製品によって異なり、直接手指などへスプレーして使える製品もあります。
そのほか、他の酸性物質を混ぜることで急激に二酸化塩素を発生するため、絶対に混ぜてはいけないという特徴があります。
次亜塩素酸とは
「次亜塩素酸」は、漂白剤や消毒剤として使用されている化学物質です。
強力な酸化作用によって、除菌や消臭などの効果をもたらしています。
その濃度によって使い分けができ、市販の次亜塩素酸の漂白剤を約100倍に希釈すると除菌効果に、約30倍に希釈すると漂白効果に使用することができます。
食品の消毒などに使われる「次亜塩素酸水」や、新型コロナウイルスへの消毒にも使われる「次亜塩素酸ナトリウム」といった成分名を見たことがある方も多いでしょう。
「次亜塩素酸ナトリウム」は、市販の塩素系漂白剤の主成分です。
ウイルス除菌・消毒には、適正濃度に希釈することで使うことができます。
しかし、金属製の物質には腐食が起きるため使用できない点や、塩素系の薬剤を混ぜると有害物質を発生する点、人体の粘膜に接触すると健康に危険を及ぼす点など、少々安全性に欠けるのが特徴です。
安定化二酸化塩素
|
次亜塩素酸
|
|
---|---|---|
効力 | ウイルス除去、除菌、消臭、抗カビなど | ウイルス除菌、消臭、消毒など |
安全性 | ◎ | △(有害な副産物を生むことがある、粘膜に付着すると危険性がある) |
使い方 | 直接手指の消毒にも使用可能(製品によって違いあり) | 用途ごとの適正濃度に希釈して、拭き掃除や掛け流しなど |
新型コロナウイルスやインフルエンザに効くのはどちら
モノに付着したウイルスには、一定濃度の次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムが有効
令和2年、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によって、「新型コロナウイルスに対して一定濃度以上の次亜塩素酸水が有効であることが確認された」との情報が発表されています。
厚生労働省のホームページには下記のように記されています。
「次亜塩素酸水」は、「次亜塩素酸」を主成分とする、酸性の溶液です。酸化作用により、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。
テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。
また、インフルエンザウイルスに対しても、「次亜塩素酸ナトリウム」(塩素系漂白剤)を使用した消毒液が有効です。
こちらは、テーブルやドアノブ・身の回りの物品に対してのみ、使用が推奨されています。
ただし、前述のとおり、人体における安全性は低く刺激性が強いため、直接肌に使用しないよう注意しましょう。
次亜塩素酸水を使った消毒方法
(消毒したい物品が汚れている場合は、先に汚れを落としておきます。)
有効塩素濃度80ppm以上の次亜塩素酸水で、消毒したいモノをたっぷり濡らして20秒以上放置したのち、布やキッチンペーパーなどで拭き取ってください。
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使った消毒方法
家庭用漂白剤を、「次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように希釈して拭き掃除した後、水拭きしてください。
安定化二酸化塩素はウイルス全般に効果あり!製品によっては次亜塩素酸水の3倍の除菌力が?
インフルエンザや、アルコールでは消毒できないノロウイルスなどに除菌効果があるとわかっている「安定化二酸化塩素」。
基本的には、すべてのウイルスやカビに有効性があるとされています。
日本の厚生労働省ではまだ認可されていませんが、アメリカの研究では、殺菌消毒効果や脱臭効果・防腐効果なども確認されています。
製品によっては、次亜塩素酸やそのほか塩素系除菌剤の約3倍の除菌力を持つ安定化二酸化塩素も。
次亜塩素酸と違い、製品によっては、直接手指にスプレーして使うことができるものもあります。世界的な公的機関によって安全性が認証されているのも、次亜塩素酸との大きな違いでしょう。
なお、新型コロナウィルス対策には、こまめな換気が必要とされていますが、安定化二酸化塩素製品は空間除菌効果が高いため、感染症対策にも効果的と言えるでしょう。
安定化二酸化塩素の原液を希釈して簡単に除菌スプレーが作れる!
安定化二酸化塩素は、原液での販売も多数されています。
例えば、5%(50,000ppm)の原液であれば、100倍希釈で500ppmにし、家庭用として使用可能です。強力除菌できる濃度のため、拭き掃除などにおすすめ。
また、ペット小屋の除菌や消臭には1000倍希釈で50ppm、手指の消毒スプレーを作るのであれば、5000倍希釈で10ppmにすれば充分です。
家族が多く、除菌剤を使う頻度が高い場合などは、業務用サイズを購入して用途ごとに希釈して使うのも良いでしょう。
大容量で購入すると、送料無料となる商品もあります。
おすすめの安定化二酸化塩素の除菌スプレー
ここまでで、次亜塩素酸より安定化二酸化塩素の方が、幅広いウイルス対策・感染症予防に有効性があることがわかりました。
こちらでは、室内や出先でも使いやすいスプレータイプの安定化二酸化塩素製品から、おすすめの除菌剤を2つピックアップしてご紹介いたします。
- ズバッと除菌 スプレー 300ml
- ドクターデオ スプレータイプ 250ml
ズバッと除菌 スプレー 300ml
お部屋やソファ・衣類などを始め、車などにも使えるこちらは、タバコやカビなど気になる臭いの消臭にも効果があり、おすすめです。
テーブルやドアノブなどには、布にスプレーして拭くだけで除菌できます。
詰め替え用300mlとセットで購入すれば、しばらくは除菌で困ずに済むでしょう。
製品名 | ズバッと除菌 スプレー |
---|---|
容量 | 300ml |
価格 | 880円(税込) |
ドクターデオ スプレータイプ 250ml
車用品のカーメイトから販売されているこちらの除菌消臭剤。
車だけでなく、お部屋やゴミ箱などにも使えると評判です。
「消臭効果が今までで1番高い」(楽天市場)
といったレビューもあるほど。
ミニスプレータイプから詰め替え用まで、しっかり揃っています。
そのほか、車の助手席足元やシートの隙間に装置するだけのタイプや、お部屋の置きタイプなど、豊富なラインナップも魅力的。
製品名 | ドクターデオ スプレータイプ |
---|---|
容量 | 250ml |
価格 | 836円(税込) |
全く新しい感染対策!エアコンに設置するだけでOKのAC Plusをご紹介
安定化二酸化塩素の製品の中でも、特に新しくおすすめなのがAC plusです。
長期保存が難しい二酸化塩素を、高い安全性のもと、安定して長期間放出できるようにとアメリカで開発された安定化二酸化塩素を、業界初のタブレット化に成功させた製品でもあります。
何より使いやすさがおすすめの理由!
エアコンの上部に設置して、いつも通りエアコンを作動させるだけで、約2ヶ月間、室内のウイルスや菌を99.99%除菌してくれます。
強力な空間除菌効果で感染症対策にも有効です。
また、安定化二酸化塩素の安全性は、WHOやFAOなどによって認められていますが、次亜塩素酸と違い、低い濃度でも効果をもたらすため、小さなお子様がいるご家庭でもより安心して使えます。
日本でも急速に広まっている安定化二酸化塩素
製品の中でも、AC plusはきっとご家庭でもお気に入りの除菌・消臭アイテムになるでしょう。
製品名 | AC plus |
---|---|
容量 | 1袋 |
価格 | 2,750円(税込) |
まとめ〜安全にウイルス消毒するなら次亜塩素酸よりも安定化二酸化塩素がおすすめ〜
本記事では、「安定化二酸化塩素」と「次亜塩素酸」について、それぞれの特徴や感染症対策への有効性、安全な使い方、おすすめの安定化二酸化塩素製品などをご紹介いたしました。
「次亜塩素酸」は強力な除菌・消臭効果がある反面、人体へ及ぼす悪影響も大きく、「安定化二酸化塩素」の方が幅広いウイルスに効果があり、安全性も高いことがわかりました。
日本ではまだ馴染みの薄い「安定化二酸化塩素」ですが、ぜひこの機会に除菌アイテムとして取り入れてみてはいかがでしょうか。