クレベリンに使われている安定化二酸化塩素とは
・公開日:2021.05.07最終更新日:2022.01.28
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大幸薬品が提供している除菌アイテム「クレベリン」には、ウイルス除去・消臭などに効果的な安定化二酸化塩素という成分が使われています。
この記事では、安定化二酸化塩素を使った除菌の仕組みと、クレベリンの商品タイプ別の使い分けについて解説。
より除菌効果を高めるためのおすすめ除菌グッズも紹介しているので、家庭内のウイルス対策でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
クレベリンの主成分【安定化二酸化塩素】とは?
クレベリンの主成分である安定化二酸化塩素には、ウイルス除去・防カビ・脱臭などの効果があります。
まずは、安定化二酸化塩素による除菌のプロセスと、安定化二酸化塩素の安全性・有効性について詳しく見ていきましょう。
酸化作用を持つ強力な除菌成分の1つ
安定化二酸化塩素とは、二酸化塩素ガスをアルカリ性水溶液に溶かした溶存液の状態を指す言葉です。
ガス状の二酸化塩素は揮発性が高いため長期保存が難しく、またガスを発生させるための装置が必要になるといった難点がありました。
そこで、二酸化塩素ガスを水溶液に含ませ、溶存液から安定的に二酸化塩素ガスを放出する仕組みが開発されたのです。
なぜ安定化二酸化塩素が除菌に効果的なのかというと、二酸化塩素ガスが持つ「酸化」の反応によって、細菌・ウイルスの構造を破壊することができるからです。
種類にかかわらず、細菌・ウイルスはタンパク質で構成された外殻を有しています。
このタンパク質に二酸化塩素ガスが触れることで酸化反応を起こし、構造そのものを変質させて感染力をなくしてしまうのです。
除菌可能なウイルスが限られているアルコールと異なり、安定化二酸化塩素はほぼ全ての細菌・ウイルスに対して作用するため、新しい除菌成分として注目を集めています。
世界的に安全性・有効性が認められている
安定化二酸化塩素は、人体への害性がない安全な成分として、日本だけでなく世界的に見ても安全性であることがわかります。
安定化二酸化塩素はFDA(米国食品薬品局)・EPA(米国環境保護庁)・WHO(世界保健機関)をはじめ、以下の機関で認定されています。
公的認定を受けた機関 | 設定内容 |
---|---|
日本厚生労働省 | 飲料水の殺菌・プール・公衆浴場の水殺菌/小麦粉の漂白・一般殺菌等/カット野菜やフルーツの前処理洗浄除菌の食品添加物としての使用 |
日本経済産業省 | 消防法及び劇薬物取締法指定除外 |
国連食品添加物専門委員会(JECFA) | 人体接取許容基準(ADI)AIクラス認証/医薬品・医薬部外品・食品添加物・医療品 |
米国食品医薬品局(FDA) | 食品添加物・医薬品機器消毒・医療用機器消毒許可・ 動物用医薬品・動物用医薬部外品 |
米国環境保護局(EPA) | 飲料水・工業廃水処理・環境浄用化 |
米国農務省(USDA) | 食品・食肉消毒 |
米国食品安全検査局(FSIS) | 食品・食肉消毒 |
米国食中毒予防計画(HACCP) | 食中毒の発生する危険度の高い食肉の消毒 |
このように、安定化二酸化塩素は日本以外に世界でも安全性や有効性が認めれれていることがわかります。
塩素系漂白剤の主成分に使われている次亜塩素酸ナトリウムなども、安定化二酸化塩素と同じく酸化作用を持つ成分ですが、こちらは有害物質を副生成するリスクがあります。
また塩素臭も強いため、安全性の面では次亜塩素酸ナトリウムよりも安定化二酸化塩素の方が優れていると言えるでしょう。
日本でも感染予防グッズとして利用が拡大
除菌効果が高く、安全性も保証されている安定化二酸化塩素ですが、実はまだ日本では医薬品としての認定を受けていません。
そのため日本で販売されている安定化二酸化塩素グッズは、あくまでも雑貨品という扱いになります。
日本で安定化二酸化塩素グッズを販売する際、特定のウイルスに対する予防や効果を謳うことはできません。
しかし、クレベリンは感染予防の効果を謳ってしまったため、消費者庁より「空間除菌の根拠がない」として措置命令を受けました。
安定化二酸化塩素は、日本において医薬品の認定を受けていませんが、除菌・消臭に効果のある成分です。自身の判断で使用を考える必要があります。
クレベリンの商品タイプと使い分け
クレベリンは、「ウイルスを取り込まない・持ち込まない・拡げない」の三原則に則って開発された商品です。
続いて、クレベリンの商品タイプ別の特徴と使い分け方法について詳しく見ていきましょう。
置き型(ゲル)タイプ
置き型のクレベリンは、空気中に浮遊しているウイルスやモノに付着したウイルスの除菌に効果があると言われています。
玄関やトイレなど、人の出入りがある部屋に設置しましょう。
スティックタイプ
スティックタイプのクレベリンは、外出時のウイルス対策に効果的と言われています。
フックタイプとペンタイプの2種類のクレベリンがあり、オフィス・学校・病院など多くの人が出入りする場所へ行くときに携帯しておくことで、ウイルスから身を守ります。
ただしスティックタイプのクレベリンは効果を得られる範囲が狭いため、屋外や風通しの良い場所では効果を感じにくい場合があります。
スプレータイプ
スプレータイプのクレベリンは、キッチン周りや玄関、洗面所など、ウイルスが繁殖しやすい場所の除菌に使用できます。
スプレータイプはすぐに使用できるのがポイント。
クレベリンの主成分、安定化二酸化塩素にはウイルス除去だけでなく防カビ・消臭効果も望めるため、日常の清掃用品としても活用できるでしょう。
クレベリンからは、部屋置き用のスプレー商品と、カバンや車などに置いておける携帯用のミニスプレー商品の2種類が販売されています。
合わせて使いたい安定化二酸化塩素入りグッズ【AC plus】
クレベリンは高い除菌効果を期待できるアイテムですが、リビングや寝室、またオフィスなどの広い空間では十分な効果を得られない可能性も。
そこでおすすめしたいのが、エアコンの送風を活用して安定化二酸化塩素を散布する空間除菌剤「AC plus」です。
最後に、AC plusの特徴と効果について詳しく見ていきましょう。
広い空間をまとめて除菌
AC plusもクレベリン同様、安定化二酸化塩素を使用した除菌グッズです。
クレベリンが安定化二酸化塩素をゲルやスプレーにして販売しているのに対し、AC plusは安定化二酸化塩素をタブレット化しているのが特徴。
このタブレットをエアコンのフィルターに設置することで、安定化二酸化塩素の散布を行う仕組みとなっています。
簡単に空間除菌できるので、スプレーなどの除菌グッズよりもすぐに効果を感じられます。
床やテーブルなどに置いておくゲル商品と異なり、AC plusではエアコンの送風を活用するため、高い位置から部屋に満遍なく安定化二酸化塩素を散布できます。
そのため手の届かない場所までしっかり除菌され、室内をより清潔に保つことができるのです。
防カビ・消臭効果も
安定化二酸化塩素は除菌だけでなく消臭もできる成分。
AC plusは以下のようなウイルス・カビ・悪臭の除去に効果的だと言われています。
病原体の 不活化 |
新型ウイルス・SARS-CoVウイルス・MERS-CoVウイルス・C型肝炎ウイルス・ デングウイルス・サルロタウイルス・インフルエンザウイルス |
---|---|
ウイルス・カビの除去 | 157・大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌・レジオネラ菌 等 病院のMRSA・院内感染対策・院内の消臭・器具の滅菌 |
有機悪臭の分解 | アンモニア臭・タバコ臭・ペット臭・体臭・室内干臭・ シューズ臭・生ゴミ臭・その他の悪臭 |
トイレや洗面所、玄関などはクレベリンを活用し、リビングや寝室などはAC plusを取り付けるというように、セットで使用することで高い除菌効果が期待できます。
またAC plusは天カセエアコンにも対応しているため、オフィス・学校・スポーツジム・ペットショップなど幅広い店舗・施設での利用にも適しています。
家庭内の感染予防はもちろん、ウイルス対策のやり方でお悩みの企業・団体様も、ぜひAC plusの導入をご検討ください。
まとめ
- 安定化二酸化塩素は二酸化塩素ガスを溶存液化させたもので、酸化反応による高い除菌効果を持つ
- クレベリンは安定化二酸化塩素を主成分としており、置き型・スティック型・スプレー型などの商品がある
- 広い室内などクレベリンの効果が十分に得られない場所では、AC plusによる空間除菌がおすすめ
1つの商品だけにこだわらず、複数の除菌グッズを組み合わせることでより高い効果を得られるケースもあります。
除菌対策として置き型やスプレー型の安定化二酸化塩素がおすすめ。
クレベリンとAC plusはいずれもAmazonで購入できるため、導入の際はセットでの利用も検討してみてください。