首かけタイプの空間除菌アイテムって効果あるの?

首かけタイプの空間除菌剤は効果なし?ウイルス対策の基本とおすすめ商品

公開日:2021.03.01最終更新日:2021.03.29

新型コロナウイルスの感染拡大で様々な消毒・除菌グッズが登場していますが、中でも話題となったのが、首にかけるだけのカード型空間除菌剤です。

この記事では、首かけタイプのカード型空間除菌剤の特徴と、使用上の注意点などを解説しています。

首かけタイプの商品よりも高い除菌効果を期待できる、おすすめの空間除菌剤も紹介しているので、合わせて参考にしてみてくださいね。

ウイルス対策の基本!除菌を行うべきポイント

新型コロナウイルスやインフルエンザといった病原菌は、空気の流れや飛沫など様々な方法で体内へ侵入します。

首掛けタイプの空間除菌剤を紹介する前に、まずは病原菌の主な感染経路と、感染経路を断ち切るために必要な対策の基本について詳しく見ていきましょう。

新型コロナウイルスの感染経路

感染症のもととなる細菌・ウイルスは、主に以下のような経路をたどって体内に侵入します。

感染
経路
仕組み
空気
感染
咳やくしゃみなど、感染者の口から飛び出したウイルスが、感染性を維持したまま空気の流れによって拡散され、周囲の人がそれを吸い込んだために感染
飛沫
感染
咳やくしゃみなど、感染者の口から飛び散ったしぶき(飛沫)を近くにいる人が吸い込むことで感染
接触
感染
感染者の皮膚や粘膜、またウイルスが付着している物を触った手で、自身の口や鼻に触れることで感染
経口
感染
ウイルスが付着した飲料・食品を口にすることで感染

新型コロナウイルスやインフルエンザは、主に飛沫感染・接触感染の経路で発症する割合が高いです。

だからといって空気感染・経口感染の心配がないというわけではないため、なるべく全ての感染経路を断ち切るような対策を講じることが求められます。

ウイルス対策の基本①:手指消毒

手指消毒は接触感染・経口感染を防ぐために有効な対策方法です。

ハンドソープや石けんを使って10秒程度もみ洗いし、その後流水で15秒程度すすぐことで、細菌・ウイルスを1万分の1まで減らす効果があります。

また濃度70%以上のエタノールを使用したアルコールスプレーで手指を消毒するのも効果的です。

自身の感染予防になるだけでなく、ウイルスが付着した手で触れた飲料・食品を第三者が口にするリスクも減らせるため、対策の基本として日常的に行うと良いでしょう。

ウイルス対策の基本②:物体除菌

物体除菌とは、モノに付着した細菌・ウイルスを除去することです。

一般的な物体除菌の方法として、熱水による消毒が挙げられます。

80℃以上の熱水に10分程度さらすことで、食器や箸に付着する細菌・ウイルスを死滅させられるため、経口感染の対策に効果的です。

またウイルス除去効果を持つ成分を使用した除菌剤なども販売されています。

ウイルス対策の基本③:空間除菌

空間除菌とは、空気中に浮遊している細菌・ウイルスを除去することです。

ウイルス除去成分を使用した除菌剤による対策が一般的で、空気感染・飛沫感染などの予防に役立ちます。

空間除菌剤には、このあと紹介する首かけ商品の他、スプレーや置き型など様々な形状があり、利用シーンに合わせた商品選びを行うことが重要となります。

首かけ空間除菌剤の特徴と成分の効果

ここからは、ウイルス対策の中でも“空間除菌”に着目して、話題の首かけ商品の特徴や注意点をご紹介。

首から下げる除菌剤に使用されている主要成分の種類や効果も解説していきます。

首から下げるだけ!ストラップタイプの空間除菌剤の特徴

首かけタイプの空間除菌剤は、ネックストラップにネームカード型の除菌剤が付属しているのが基本です。

カードの部分にウイルス除去成分が含まれており、この成分が徐々に揮発することで、空気中に浮遊する細菌・ウイルスを不活化する仕組みです。

都度スプレーを噴射したりシートで拭いたりする必要がなく、首にかけているだけで除菌ができるとして話題を集めました。

カード部分に含まれているウイルス除去成分の種類

首かけタイプの空間除菌剤には、次亜塩素酸水や二酸化塩素といった成分が使われています。

それぞれの成分の効果は以下の通りです。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は、次亜塩素酸を主成分とする酸性の溶液のことで、酸性電解水とも呼ばれています。

日本では医療機器の消毒剤や、野菜・調理器具の消毒を行う食品添加物などに使用されている成分です。

次亜塩素酸水はエンベローブ(脂質膜)の有無にかかわらず、幅広い細菌・ウイルスの除去効果を持ちます。

新型コロナウイルスに対しても、濃度80ppm以上の場合に感染力低下の効果があると、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)から発表されています。

二酸化塩素

二酸化塩素は酸化した塩素のことで、次亜塩素酸水と同様エンベローブの有無にかかわらず高いウイルス除去効果を期待できる成分です。

空間除菌剤には、二酸化塩素をアルカリ性水溶液に溶け込ませた「安定化二酸化塩素」が使われていることが多く、通常の二酸化塩素よりも長持ちするのが特徴です。

安定化二酸化塩素は無味・無臭・無色の成分で有害物質の副生成も行われないため、次亜塩素酸水よりも安全性の高い成分として注目を集めています。

次亜塩素酸ナトリウムを使った製品には注意

首かけタイプの空間除菌剤の中には、次亜塩素酸ナトリウムという成分を使用したものもあります。

次亜塩素酸水と名前がよく似ていますが、こちらは塩素系漂白剤などに使われている強アルカリ性の成分で、次亜塩素酸水とは異なる成分です。

次亜塩素酸ナトリウムも高いウイルス除去効果があるものの、こちらは人体への害性が高いという危険性も。

過去には次亜塩素酸ナトリウムを使った首かけ除菌剤で化学やけどを起こした事故もあり、消費者庁からは使用中止が呼びかけられました。

次亜塩素酸ナトリウムを使った首かけ空間除菌剤を購入する場合は、直接肌に触れないように使うなどの注意が必要です。

首かけ空間除菌剤は効果なし?

次亜塩素酸水や二酸化塩素などの成分自体にはウイルス除去効果がありますが、首かけタイプの空間除菌剤にはあまり効果がないという口コミも。

ここからは、首かけタイプの空間除菌剤の効果について詳しく見ていきましょう。

首かけ空間除菌剤で効果を得るには条件がある

首かけタイプの空間除菌剤はサイズが小さいため、他のタイプの空間除菌剤と比較してウイルス除去効果を得られる範囲が限定されるというデメリットがあります。

狭いスペースや閉鎖空間ではある程度の効果を見込めますが、広い空間や風通しの良い場所、屋外などではあまり効果を得られないでしょう。

首かけタイプの空間除菌剤を購入する場合は、どの程度の範囲まで効果があるのかをチェックしたうえで商品を選ぶ必要があると言えます。

消費者庁がSNSを通じて注意喚起

2020年5月には、一部の首かけ除菌剤に対して、消費者庁から以下のような注意喚起が行われました。

携帯型の空間除菌用品について、「身につけるだけで空間除菌」等の表示が行われていることがありますが、当該表示の根拠とされる資料は、狭い密閉空間での実験結果であることがほとんどです。
風通しのある場所等で使用する際には、表示どおりの効果が得られない可能性がありますのでご注意ください。
(https://twitter.com/caa_shohishacho/status/1261190125494562817)

この注意喚起が行われた背景には、広い空間でもウイルス除去の効果があるかのようにうたった首かけ除菌剤が出回ったことにあります。

首かけタイプの空間除菌剤に全く効果がないというわけではないものの、利用する場所によってはどうしても効果が薄くなるということを理解しておきましょう。

一部の首かけ空間除菌剤には行政指導も

注意喚起の対象となった首かけ空間除菌剤の中でも、特に誤解を招くような表記がされていた複数の商品に関しては、消費者庁からの行政指導も入っています。

行政指導を受けたのは東亜産業の「ウイルスシャットアウト」をはじめとする5つの事業者で、以下のような表記に対して優良誤認の再発防止を求める措置命令が出されました。

  • 身につけるだけで、空間のウイルスを除去
  • 身につけるだけで1立方メートルの空間除菌
  • 携帯することで、オフィスや会議室などで除菌・消臭できます
  • 通勤時の予防として、除菌・消臭いたします
  • 電車やバスの中、各種施設の中などで、空間に浮遊するウイルス・菌・臭いを除去します

首かけ空間除菌剤に代わるおすすめ商品

狭い閉鎖空間などであれば首かけ空間除菌剤でもウイルス除去効果を期待できますが、広い空間の除菌を行うのであれば、置き型商品の方がおすすめです。

置き型商品にはゲルタイプやミストタイプなどの種類があり、それぞれ異なる環境で高い効果を発揮します。

ゲルタイプ

ゲルタイプの商品は、トイレや洗面所などの比較的狭い部屋の空間除菌に効果的。

ゲルに含まれる次亜塩素酸水や二酸化塩素といった成分が徐々に揮発することで、空気中に浮遊する細菌・ウイルスを不活化します。

ミストタイプ

玄関やキッチン周りなど、ドア・窓の開閉によって外の空気との入れ替わりがある場所ではミストタイプの空間除菌剤が役立ちます。

ミストタイプの空間除菌剤は自分のタイミングで除菌成分を散布できるため、外出時などドア・窓を閉めているときにピンポイントで利用できるのが特徴です。

タブレットタイプ

リビングや寝室などの広い室内の除菌を行いたい場合は、エアコンのフィルターに取り付けられるタブレットタイプの空間除菌剤がおすすめ。

こちらはエアコンの送風機能によって、部屋全体に満遍なく除菌成分を散布できるのが特徴です。

除菌剤はフィルター部分に取り付けるため、子どもやペットの動物が触れたり口に入れたりする心配がなく、またインテリアを邪魔することもありません。

タブレットタイプの空間除菌剤としておすすめしたいのが、「AC plus」です。

AC plusは安定化二酸化塩素を使用した安全性の高い空間除菌剤で、1度設置すれば約2ヶ月間継続して除菌効果を得られます。

AC plusではウイルス除去以外にも、以下のようなカビ除去効果・有機悪臭の分解効果が期待できます。

ウイルス・カビの除去 157・大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌・レジオネラ菌 等 病院のMRSA・院内感染対策・院内の消臭・器具の滅菌
有機悪臭の分解 アンモニア臭・タバコ臭・ペット臭・体臭・室内干臭・シューズ臭・生ゴミ臭・その他の悪臭

まとめ

  • ウイルス対策には、アルコールや熱水による手指消毒・物体除菌と合わせて、除菌グッズを活用した空間除菌を行うのがおすすめ
  • 首かけ除菌剤に使われている成分にはウイルス除去効果があるものの、首かけタイプはサイズが小さく効果の得られる範囲が狭い
  • より広い範囲の空間除菌を行いたい場合は、首かけタイプよりもゲル・ミスト・タブレットなどの置き型商品が便利

首かけタイプの空間除菌剤はどこでも利用できる手軽さが人気ですが、利用場所によってはほとんど効果がない場合もある点に注意が必要です。

身の回りだけでなく、室内全体を除菌したいという場合は、AC plusなどの置き型商品の利用を検討してみてください。

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