焼き魚を料理する際の気になる部屋に残る匂い。どう対策するべき?
・公開日:2021.07.09最終更新日:2021.12.17
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魚特有の生臭さや、魚を焼いたあとの匂いなどは、調理前後にしっかり対策することで大幅に軽減できます。
この記事では、部屋の中に残る魚の匂いを消す方法や消臭効果のあるアイテムをご紹介。
「魚は好きだけど、部屋のにおいが気になるから調理はしたくない」とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
魚を焼いたあとの部屋が臭い……対処方法は?
魚をさばいたときや、焼き魚を作ったときに、翌日も魚の匂いが部屋に残っているということがあります。
まずは、これらの匂いを部屋に残さないための対処方法を詳しく見ていきましょう。
部屋を換気する
焼き魚の調理後に匂いが残る原因は、魚を焼くときに脂の部分から発生する煙にあります。
この煙が部屋に充満し、壁や布製品に染み付くことで、次の日になっても匂いが消えないという状態になってしまうのです。
そのため、調理中および調理後は、煙が部屋に滞留しないよう換気を行うことが大切です。
ただし、最近は家の造りがしっかりしており、部屋の気密性が高いため、換気扇を回すだけでは十分な換気ができません。
換気扇と対角になる位置の窓やドアを開け、空気の流れが生まれるように工夫しましょう。
また扇風機などを使って、強制的に空気の流れをつくる方法もおすすめです。
魚焼きグリル・コンロは速やかに洗う
魚を焼いたあとのグリルやコンロにも、匂いの原因となる魚の脂が付着しています。
汚れをそのままにしておくと、脂が固まって余計に洗いづらくなってしまうので、調理後は速やかにお手入れするようにしましょう。
グリルやコンロを洗うときは、クエン酸やお酢のスプレーを使うと効果的です。
魚の匂いの元となる成分「トリメチルアミン」はアルカリ性のため、酸性のクエン酸を使うことで中和されて消臭につながります。
またなるべく洗う手間を省きたい場合は、水と一緒に片栗粉を受け皿に入れてから調理するのがおすすめ。
片栗粉が魚の脂を吸収してくれるだけでなく、冷えて固まった状態で取り出すことで片付けも簡単にできます。
排水溝を掃除する
魚をさばいたときは、排水溝の汚れにも着目してみましょう。
排水溝の掃除には、前述したクエン酸に加え、アルカリ性の性質を持つ重曹を活用した方法がおすすめです。
クエン酸と重曹を使った排水溝の掃除手順は以下の通り。
- 排水溝の周りに重曹をかけ、水と馴染ませる
- その上からクエン酸(お酢)をかける ※重曹:クエン酸=2:1
- 2つの成分が反応して泡立つので、30分~1時間程度置いておく
- お湯で洗い流す(汚れが残っている場合はタワシなどで軽くこする)
重曹とクエン酸(お酢)の組み合わせは体への害もないので、安心して掃除に使うことができます。
濡らしたタオルを振り回す
手軽に部屋の匂いを消すなら、水に濡らして硬く絞ったタオルを部屋の中で振り回すという方法がおすすめ。
部屋に漂っているニオイ成分がタオルの水分に吸着することで、部屋の匂いを抑える効果が期待できます。
魚の匂いだけでなく、ペット臭やタバコ臭といった生活臭もまとめて吸着してくれるので「部屋のにおいが気になるな」と感じたときはこまめに試してみると良いでしょう。
お茶の葉やコーヒーを活用
緑茶や紅茶などを入れたあとの出がらしを使って部屋の匂い消しを行う方法もあります。
お茶の葉を使った部屋の消臭手順は以下の通りです。
- 出がらしの水分がなくなり、煙が出てくるぐらいまでフライパンで乾煎りする
- 容器に移すか、フライパンに入ったままの状態で匂いが気になる場所に置いておく
お茶の葉以外にも、コーヒーの出がらしや柑橘系果物の皮などでも代用できます。
部屋の匂いを消してくれるのはもちろん、お茶やコーヒーのいい香りを部屋に広げられるので、リラックス効果も期待できるかもしれません。
魚を焼く前にできる匂い対策
部屋に魚の匂いが付いてから対策するのではなく、あらかじめ匂いの元を取り除いておくという方法もおすすめです。
続いて、魚の匂いを抑える効果が期待できる下処理のやり方について詳しく見ていきましょう。
塩を振って水分を取り除く
魚を焼く前に塩を振っておくと、匂いの原因となる余分な水分が出ていきます。
ただしあまり長時間置いておくと、水分と一緒に旨味成分も抜けていってしまうので注意が必要。
皮付きの場合は20~30分、皮ナシの場合は5~10分程度を目安にすると良いでしょう。
酒・お酢を使って臭みを取る
アルコールやクエン酸(お酢)は魚の臭みを取り除くだけでなく、魚の身を引き締めて旨味を出してくれる効果もあります。
切り身の状態にしたあとで酒とお酢をそれぞれふりかけ、生臭さを取り除いたあとで焼くようにしてみましょう。
お茶がらを使って手の消臭も
先ほど紹介したお茶の葉は、手の消臭・殺菌にも効果を期待できる優れものです。
魚を調理したあとに茶がらを手でこすり合わせ、揉み込むようにしてから洗い流すだけで手に付着した魚の匂いを消すことができます。
部屋の匂い消すなら空気清浄機・空間除菌剤なども効果的
部屋の匂い消しには、空気清浄機・脱臭機・空間除菌剤といった消臭アイテムの利用もおすすめです。
最後に、それぞれの特徴や効果の違いについて詳しく見ていきましょう。
空気清浄機と脱臭機の違い
空気清浄機とは、その名の通り“空気の清浄化”を目的とした生活家電のことです。
内部にフィルターが取り付けられており、花粉やホコリをフィルターに吸着させることで部屋をキレイにします。
一方脱臭機とは、空気中に浮遊するニオイ成分を分解・除去するための家電です。
空気清浄機と同じようにフィルターを通すタイプや、オゾンなどの成分を放出して消臭するタイプがあります。
空気清浄機でもある程度の匂い対策は可能ですが、より消臭効果を重視するのであれば脱臭機がおすすめです。
空間除菌剤は除菌・防カビ対策にも活用可能
空間除菌剤とは、酸化作用を持つ成分を放出して、ニオイ成分の元となる細菌を不活化させるアイテムです。
化学反応によって細菌の構造そのものを変質させてしまうため、匂いの根本原因を取り除くのに役立ちます。
空間除菌剤にはスプレー型や置き型などの種類がありますが、部屋全体の消臭をする場合はタブレット型の空間除菌剤「AC plus」が便利です。
AC plusは酸化作用を持ち、かつ人体への悪影響がない「安定化二酸化塩素」という成分を使用した除菌剤です。
エアコンのフィルター部分に設置して使用する商品で、エアコンの送風とともに消臭成分が放出されることで、部屋全体をまんべんなく消臭する仕組みとなっています。
魚の匂いはもちろん、部屋に染み付いた様々な匂いを除去する効果が期待できるため、普段使いの消臭アイテムとしておすすめです。
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まとめ
- 魚を焼いたあとは、部屋の換気や掃除をしっかり行うことで匂いを残さず消すことができる
- 塩・酒・お酢を活用して下処理を行えば、魚を焼いたときに発生する匂いをあらかじめ抑制する効果がある
- 部屋を全体的に消臭したい場合は、脱臭機や空間除菌剤の活用もおすすめ
調理前・調理後の対策に加え、空間除菌剤などで日常的に空気をキレイにしておくことで、匂いを気にすることなく魚料理を楽しめるでしょう。
これまで匂いが残ることを理由に魚料理を避けていた方は、今回紹介した方法やアイテムを試してみてください。