部屋の匂いが気になる!クリーニングを頼む時にかかる費用とは?
・公開日:2021.11.10最終更新日:2021.11.10
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「部屋がタバコ臭い」「消臭スプレーをしても匂いが消えない」といった場合には、ハウスクリーニングサービスを専門に行うプロの業者へ作業依頼を行うのも1つです。
この記事では、部屋の匂いの原因と、ハウスクリーニングの主なサービス・料金などを解説しています。
自分でできる部屋の匂い対策についてもいくつか紹介しているので、クリーニングの予算を抑えたい方などはこちらも参考にしてみてくださいね。
気になる部屋の匂い、その原因は?
部屋の悪臭を取り除くには、まず悪臭の原因となっている箇所・モノを突き止める必要があります。
以下は部屋ごとの匂いの原因として考えられる項目をまとめたものです。
玄関 | 靴に染み付いた汗や皮脂・靴箱内で発生したカビ など |
---|---|
リビング・寝室 | カーテンやカーペット、布団などの布製品に染み付いた汗や体臭 など |
お風呂・トイレ | 排水溝にたまった汚れ・壁や床に付着した水しぶきから発生したカビ など |
キッチン | 三角コーナーや排水溝周りの汚れ・生ゴミ・コンロや換気扇に付着した油汚れ など |
その他 | タバコ・アルコール・ペット・生乾きの洗濯物 など |
また主な悪臭の成分と匂いの種類には以下のようなものがあります。
悪臭成分 | 匂いの種類 | 主な発生源 |
---|---|---|
トリメチルアミン | 腐った魚のニオイ | 冷蔵庫・ペット |
硫化水素・アンモニア | 腐った卵のニオイ | トイレ |
メチルメルカプタン | 腐った玉ねぎのニオイ | 生ゴミ |
イソ吉草酸 | 足のニオイ | 下駄箱 |
上記の内、トリメチルアミン・アンモニア・イソ吉草酸は酸性、また硫化水素・メチルメルカプタンはアルカリ性というように、成分によってその性質が異なります。
通常、消臭を行うには、悪臭成分と反対の性質を持つ成分(酸性にはアルカリ性、アルカリ性には酸性)を触れさせて化学反応を起こす必要があるため、同性質の成分では十分な効果を得られません。
「部屋に消臭スプレーを吹きかけても匂いが取れない」といった場合は、悪臭の原因菌と消臭スプレーの成分がマッチしていないことが考えられるでしょう。
また適切な消臭スプレーを用いても匂いが取れない場合は、部屋の壁や床などに匂いが染み付いてしまっている可能性が高いため、次に紹介するハウスクリーニングの利用を検討してみましょう。
ハウスクリーニング業者のサービスを利用した消臭
続いて、部屋の清掃や消臭作業を専門とするハウスクリーニングのサービスについて詳しく見ていきましょう。
ハウスクリーニングとは
ハウスクリーニングとは、掃除の専門業者を呼んで自宅をキレイにしてもらうサービスのことです。
自分たちでは手の届かない場所や、エアコン内部・レンジフードなど素人には難しい箇所を徹底的に掃除してくれます。
またプロ仕様の道具・洗剤を使ってクリーニングを行うため、自分で掃除をしたり家事代行のスタッフに掃除してもらったりするよりも美しい仕上がりになるのが特徴です。
ハウスクリーニングサービスの主な作業内容として、以下のようなものが挙げられます。
エアコンのクリーニング | 内部のカビやホコリの除去・洗浄液や高圧洗浄機による掃除 など |
---|---|
水回りのクリーニング | 水アカやカビの掃除・天井や排水溝など手の届かない場所の掃除・尿石除去 など |
床のクリーニング | 床材の種類に合わせた清掃・ワックスがけ など |
レンジフードのクリーニング | パーツごとの洗浄・殺菌消毒による匂い消し など |
ハウスクリーニングの料金相場
ハウスクリーニングサービスの作業料金は部屋のサイズによって以下のように異なります。(※あくまで目安としてご参考ください。)
部屋の間取り | 料金相場 |
---|---|
1R・1K | 30,000円~50,000円 |
1DK・1LDK | 30,000円~80,000円 |
2DK・2LDK | 50,000円~90,000円 |
3DK・3LDK | 70,000円~100,000円 |
4LDK~ | 100,000円~ |
また特に匂いの気になる場所をピンポイントでクリーニングしてもらう場合の作業料金目安は以下の通りです。
掃除場所 | 料金相場 |
---|---|
レンジフード | 10,000円~20,000円 |
換気扇 | 7,000円~10,000円 |
お風呂 | 15,000円~20,000円 |
トイレ | 7,000円~10,000円 |
エアコン | 10,000円~30,000円 |
ハウスクリーニングを利用した方が良いケース
以下のようなシーンでは、ハウスクリーニングサービスを活用した部屋の匂い対策が適しています。
- 年末の大掃除
- 引っ越しの前後
- 産前・産後
- 遺品整理・生前整理など実家の片付け など
ハウスクリーニングはある程度費用がかかるので、頻繫に依頼するのは難しいという方も多いかもしれません。
そのため、普段は後述する方法を用いて自分たちで部屋の匂い対策を行い、年末の大掃除のタイミングでハウスクリーニングを利用するのがおすすめです。
悪臭の原因となりやすい換気扇・水回り・エアコンなどをクリーニングしてもらうことで、気持ちよく年明けを迎えられるでしょう。
また、匂いに敏感になりやすい妊娠中・出産前後にハウスクリーニングを利用するのもおすすめ。
部屋が臭いと気分も悪くなるので、ストレスなく過ごすためにも早めのクリーニングを検討してみましょう。
自分でできる部屋の匂い除去の方法を紹介
ここからは「ハウスクリーニングを利用する前に、まずは自分で部屋の消臭・カビ取りを行いたい」という方に向けて、簡単にできる匂い対策の方法をご紹介します。
タバコ臭やペット臭、生活臭などに効果的な方法となっているので、部屋の匂いが気になる方はぜひこちらも試してみてください。
匂いの原因となっているものの処分・掃除
部屋の中で匂いの原因となっている箇所・モノが明らかな場合は、そこを集中的に掃除する、あるいは対象物を処分するという方法がおすすめです。
例えばタバコのヤニが付着している家具の拭き掃除や布製品の洗濯、またペットのふん尿の処分などが挙げられます。
どれだけ部屋を掃除をしても、匂いの元となる汚れ・モノが残っている間はすぐに悪臭が発生してしまいます。
まずは冒頭でお伝えしたように、部屋の中で匂いの原因となっている部分を突き止めて、根本から断ち切ることが大切です。
部屋の換気
消臭に効果的な手段として、部屋の換気が挙げられます。
部屋の空気を入れ替えれば、それまで部屋にこもっていたニオイ成分が外に放出され、キレイな空気を取り込むことができます。
換気を行う際は、自宅の窓や扉を2か所以上開けて空気の流れを作ることが大切です。
空気の流れが悪い場所がある場合は、扇風機や換気扇などを使って空気を動かすようにすると良いでしょう。
床の消臭
床の匂い対策は、床材の種類によって以下のように異なります。
畳の消臭 | 薄い中性洗剤にタオルを浸し、固く絞ったあとで匂いの気になる部分を拭き掃除しましょう。拭き掃除と乾燥を繰り返すことで消臭効果を見込めます。 |
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フローリングの消臭 | 畳と同様の方法で、より優しく拭き掃除を行いましょう。ごしごし拭くとワックスが取れてしまうので注意が必要。目地に汚れが付着している場合は、ヘラなどを使用して拭き取るのがおすすめです。 |
絨毯の消臭 | こちらも中性洗剤に浸し、固く絞ったタオルで拭き掃除を行います。絨毯の場合は、拭くというよりもポンポンと叩くように行うのがポイント。ただし天然素材のものなど、水分を含むと状態が悪くなるものについてはクリーニングを利用した方が安心です。 |
壁の消臭
壁の匂い対策に関しても、中性洗剤や洗濯洗剤を薄めたものを用いた拭き掃除が基本となります。
除菌成分を含んだキッチンハイターなどを希釈して使用することも可能ですが、こちらは塩素ガスが発生する可能性があるので、必ず換気した状態で作業するようにしましょう。
また紙クロス・布クロス・漆喰などは変色などの原因となるため、自分では作業せずハウスクリーニングなどを活用することをおすすめします。
空間除菌剤の活用
部屋中に嫌な臭いが漂っているという場合は、空間除菌剤の活用がおすすめです。
空間除菌剤には二酸化塩素や次亜塩素酸水といった除菌効果を持つ成分が含まれており、部屋に漂うニオイ成分を元から分解・除去することが可能です。
ピンポイントで除菌できるスプレータイプや、トイレ・玄関などのスペースに適した置き型(ゲル・ビーズなど)タイプなどがあります。
またリビングや寝室などの広いスペースをまとめて消臭できるタブレットタイプの空間除菌剤「AC plus」もおすすめです。
AC plusは二酸化塩素をタブレット状にした商品で、エアコンのフィルター部分へ設置することにより、送風とともに部屋全体へ散布される仕組みとなっています。
手の届かない場所まで満遍なく除菌・消臭できるので、部屋全体が臭い場合や、匂いの原因が複数ある場合などにおすすめです。
ハウスクリーニングの概要と自分でできるニオイ対策まとめ
- 部屋によって匂いの原因は異なり、玄関なら汗やカビ、キッチンなら生ゴミや換気扇の汚れなどが挙げられる
- 本格的に部屋の匂い対策を行いたい場合は、プロのハウスクリーニング業者へ依頼するのがおすすめ
- ハウスクリーニングを利用する予算がない場合は、日々の清掃・換気・除菌を徹底することで消臭効果が見込める
部屋の匂いを放置しておくと、来客があったときに気まずい思いをしたり、最悪の場合は隣室や近隣住民とのトラブルに発展したりする可能性もあります。
まずは自分でできる範囲で匂い対策を行い、除去しきれない場合はハウスクリーニングの利用も検討しながら、快適な空間づくりを行っていきましょう。