新型コロナウイルス対策などレストランや食堂で有効な感染対策とは
・公開日:2021.11.10最終更新日:2021.11.10
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新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、日本国内においてもあらゆる生活様式に変化が生じました。
中でもレストランなどの料理店は大きな影響を受け、緊急事態宣言が解除された現在でも様々な規制策を講じながらの営業を余儀なくされています。
しかし中には、「どこまでの感染対策が必要なのか?」「他の店舗と比べて感染対策は十分か?」といった不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、レストランなどの料理店に必要とされる具体的な感染対策を解説していきます。
東京都の「感染拡大防止ガイドライン」を基に、レストランなどの料理店で実際に導入されている取り組みをまとめているので、感染対策のやり方でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
各業種に共通する感染対策の取り組み例を紹介
まずは、レストランなどの料理店にかかわらず、全ての業界に対して必要とされる感染対策をご紹介します。
利用者向けの感染対策
店舗を利用する顧客に向けた感染対策の具体例として、以下のような取り組みが挙げられます。
入場時等における感染対策
- 入場列の間隔を空ける(極力2m以上)とともに、行列の整理や立ち位置の表示を行って混雑の回避を図る
- 入場時にマスクの着用を確認し、着用していない方への呼びかけ・マスク配布を行う
- 非接触型の機器を用いて入場者の検温を行い、発熱が確認された方の入場を制限する
- 施設の規模に応じて入場者数や滞在時間に制限を設け、「3密」(密閉・密集・密接)にならないよう配慮する
- 入場口などに消毒液を設置し、手指消毒・靴底消毒を徹底してもらう
- 整理券やオンラインチケットを活用し、日時指定予約・時間制システム・完全予約制などを導入する など
施設内における感染対策
- 座席や利用場所の配置を工夫し、人と人との間隔を空ける(極力2m以上)
- 顧客に対し、手洗い・消毒の実施および大声での会話を控えてもらうよう周知する
- 不特定多数の人が使用する場所(トイレなど)の消毒・洗浄をこまめに行う
- チラシ・販促品などは据え置き方式で配布し、手配りを避ける など
従業員向けの感染対策
店舗で働く従業員に向けた感染対策の具体例は以下の通りです。
従業員の体調管理
- 制服や衣類はこまめに洗濯を行うようにする
- 出勤前の検温・体調確認を周知し、毎日の報告を徹底してもらう
- 体調に異変がある場合は休養を促し、また勤務中に体調不良を感じた場合は直ちに帰宅させる
- 従業員自身やその周囲の人が体調不良を起こした場合、また濃厚接触の疑いがある場合は検査の受診を勧める など
出勤中における感染対策
- マスク着用・こまめな手洗い・手指消毒の徹底を促す
- 従業員同士がなるべく2m以上の間隔を保って働けるよう、人員配置に配慮する
- 扉・窓の開放や扇風機・サーキュレーターの設置によって定期的な換気を行う
- 更衣室や休憩室の規模に合わせて人数制限を設け、対面での食事・会話を避けられるように工夫する
- 従業員同士が共有する備品・場所をなるべく減らし、定期的な消毒を実施する など
感染対策に伴う施設環境の整備
その他、施設環境の整備に関連した感染対策として以下のような取り組みが挙げられます。
- レジや窓口など、人と人との対面が想定される場所にアクリル板やビニールなどを設置する
- レジ前など行列が想定される場所には、立ち位置の目印を付けるなど混雑防止策を行う
- キャッシュレス・チケットレスなどの非接触による決済システムを導入する
- ハンドドライヤーや共用タオルの利用を中止し、できる限りペーパータオルにて対応する
- 鼻水・唾液などが付着したマスク等のごみはしっかりと密閉したうえで処分する など
レストラン・料理店の特性に応じた感染対策の取り組み例
続いて、レストランなどの料理店で特に必要となる感染対策の取り組み例を紹介していきます。
料理の取り分け・食事中の感染対策
- レストランにおいては、大皿の提供を避けて個々に料理を提供するか、従業員が取り分けるようにする
- ビュッフェスタイルのレストランの場合は、料理皿に蓋をつけたり、従業員が取り分けたりして衛生管理を行う
- テレビを設置しているレストランの場合は、飲食時の上映を休止して滞在時間の短縮を図る
- テーブル上にアクリル板などの仕切りを設置するとともに、他グループとの相席を避ける など
自宅配送・テイクアウトについて
- 店内飲食の利用者とテイクアウトの利用者の動線を区別する
- デリバリー専用の窓口を設けるなど工夫し、配送スタッフとレストランへの来店客が接触しないようにする
- 袋を活用し、配送する料理の容器にスタッフが直接触れないようにする など
注文・会計のやり取りについて
- テーブル会計にしてレジでの混雑を避ける
- 来店客の正面に立たないようにして、間隔を保ちながらメニューの注文を受け付ける など
レストランなどへの導入が進む“空間除菌剤”とは
レストランなどの料理店をはじめ、各業種で導入が進む感染対策グッズの1つに「空間除菌剤」があります。
ここからは、空気清浄機の特徴と効果、またレストランなどの料理店に導入するメリットについて詳しく見ていきましょう。
空間除菌剤の特徴と効果
空間除菌剤とは、除菌成分の散布によって、空気中に浮遊するウイルス・細菌を除去するアイテムのことです。
空間除菌剤に使用されている二酸化塩素や次亜塩素酸水などの成分は、ウイルス・細菌に触れることで酸化反応を起こすという特徴があります。
酸化したウイルス・細菌は構造そのものが変質してしまうことから、感染力を失って最後には死滅する仕組みです。
二酸化塩素や次亜塩素酸水が持つ酸化作用は、以下をはじめとするほぼ全てのウイルス・細菌の不活化に効果的です。
病原体の不活化 | 新型ウイルス・SARS-CoVウイルス・MERS-CoVウイルス・C型肝炎ウイルス・デングウイルス・サルロタウイルス・インフルエンザウイルス など |
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ウイルス・カビの除去 | 157・大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌・レジオネラ菌 等 病院のMRSA・院内感染対策・院内の消臭・器具の滅菌 など |
有機悪臭の分解 | アンモニア臭・タバコ臭・ペット臭・体臭・室内干臭・シューズ臭・生ゴミ臭・その他の悪臭 など |
レストランなどの料理店においては、感染対策としての効果はもちろん、料理後の匂いや雑菌などの除去効果も見込めるといったメリットがあります。
空間除菌剤にはスプレー型や置き型(ゲル・ビーズ)などの形状があるので、レストランの規模や形態に合わせて適切な商品を選ぶようにしましょう。
感染対策は緊急事態宣言時などの期間限定ではなく常に必要
レストランをはじめとする各業種では、緊急事態宣言が解除されたあとも継続的な感染対策が求められています。
手洗い・消毒などの感染対策は今後も欠かせませんが、例えば消臭スプレーの散布や室内の換気といった作業は、空間除菌剤「AC plus」の導入である程度緩和できるかもしれません。
「AC plus」はエアコンのフィルター部分に設置して利用するタブレット型の空間除菌剤です。
安定化二酸化塩素のタブレット化に成功した初の商品で、エアコンに設置した状態で送風運転させることで、二酸化塩素を空気中に散布できる仕組みとなっています。
エアコンから除菌成分が放出されることで、手の届かない高い場所なども満遍なく除菌できるのが特徴です。
また1度の設置で約2カ月間効果が持続するため、数十分・数時間おきに除菌作業を行う手間がかかりません。
このように、「AC plus」を活用すれば、今後も常に必要となる感染対策を効率化できる可能性があります。
「AC plus」では業務用商品の取り扱いも行っているので、レストランに限らず、店舗やオフィスの感染対策でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。
まとめ
- 業種を問わず、ソーシャルディスタンスの確保や3密回避といった感染対策は今後も必要となる
- レストランなどの料理店においては、更に自宅配送やテイクアウトに関する感染対策の実施も求められる
- 店内の感染対策を効率化するためのアイテムとして、「AC plus」などの空間除菌剤の活用がすすめ
新型コロナウイルスの感染拡大はいまだに収束が見えず、レストランをはじめとする各業種では今後も継続的な感染対策の実施が必要となります。
従来の感染対策を続けるのはもちろん、空間除菌剤などを活用した作業の効率化を検討してみても良いかもしれません。