部屋干しの嫌な匂い!部屋ごと消臭する良い方法は
・公開日:2021.11.10最終更新日:2021.11.10
本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としており、法律的、税務的その他の具体的なアドバイスをするものではありません。個別具体的事案については、必ず専門家にご相談ください。
本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を補償したものではありません。
また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。
雨の日の洗濯で気になるのが、部屋干ししたときに感じる“生乾きの匂い”ではないでしょうか。
この記事では、なぜ部屋干しすると生乾きの匂いがするのか、その原因と対処方法を解説しています。
雨の日に素早く洗濯物を乾かすためのポイントも紹介しているので、生乾きの匂いでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
部屋干ししたときに残る生乾きの匂いの原因は?
まずは、洗濯物を部屋干ししたときに感じる“生乾きの匂い”の原因について詳しく見ていきましょう。
生乾きの匂いは汚れ・雑菌が原因
洗濯物を部屋干しすると、雑巾のニオイやカビ臭さのようなものを感じることがありますが、これらの不快な匂いは洗濯物に残る汚れ・雑菌が原因となっています。
洗濯してキレイになったと思っても、実際には落としきれなかった汚れや洗剤の残りなどが付着しており、これらをエサとして雑菌が繁殖することで生乾きの匂いが発生してしまうのです。
部屋干しすると生乾き臭が強くなりやすい
生乾きの匂いの原因となる雑菌「モラクセラ菌」は、特に高温多湿の環境を好むとされています。
梅雨時期の洗濯や部屋干しでは、まさに高温多湿の状態になることから、雑菌がどんどん繁殖して生乾きの匂いを強く感じやすくなります。
具体的には、室温20℃~30℃程度・湿度60%以上の状態になると雑菌の繁殖力が強まると言われており、部屋干しする際は室内の温度・湿度の調整に注意が必要です。
生乾きの匂いを抑えるための洗濯のコツ
部屋干ししたときの生乾き臭を軽減するには、正しいやり方で洗濯を行い、雑菌の繁殖を抑えることが重要です。
続いて、生乾きの匂い対策としておすすめしたい洗濯時のコツについて詳しく見ていきましょう。
部屋干し用の洗濯洗剤を使用する
市販されている洗濯用洗剤の中には、部屋干し専用の商品もあります。
部屋干し用洗剤は、通常の洗剤と比較して抗菌成分や消臭成分が豊富に配合されているのが特徴です。
そのため、部屋干し用洗剤を使用することで、生乾きの匂いの原因となる雑菌をより強力に除去する効果が期待できるでしょう。
ただし、除菌力が強いからと言って、適量以上の洗剤を投入するのは逆効果になるので注意が必要です。
使用する洗剤の量が多すぎると、洗剤の一部が衣類やタオルに残り、雑菌を繁殖させる要因となってしまいます。
適量を守ったうえで部屋干し用洗剤を使用する、というのが生乾きの匂いを抑えるコツの1つとなります。
一度に大量の洗濯物を出さない
洗濯物を1度に全てまとめるのではなく、ある程度量を抑えて複数回に分けるのもポイントです。
まとめて洗った方が時間短縮にはなりますが、洗濯機いっぱいに詰めると、どうしても1着1着の汚れの落ちが悪くなってしまいます。
そのため、洗濯機の8割程度を目安にして、それを上回る場合は2回に分けるといった工夫がおすすめです。
また脱水を2回行うことで洗濯物が乾くまでの時間を短縮できるので、標準の設定が1回になっている場合は2回に直しておくと良いでしょう。
ただし、シワヤ型崩れがおきやすい素材は脱水1回のままの方が安心です。
そのため、脱水1回の衣類と脱水2回の衣類に分けて洗濯を行うというのも1つです。
酸素系の漂白剤でつけ置きする
酸素系の漂白剤につけ置きすることで、洗濯物の汚れ・雑菌を分解してくれる効果が期待できます。
また黒ずみを軽減する効果も見込めるため、汚れ方が特に気になる衣類やタオルを洗うときにおすすめです。
つけ置きの基本的な手順は以下の通り。
- 洗面器に酸素系漂白剤とお湯(40℃~50℃程度)を入れる
- 洗濯前の衣類を入れ、1時間程度つけておく(長時間になると繊維を傷めてしまうので注意)
- 軽くすすいでから洗濯機にかける
なお、漂白剤には酸素系・塩素系の2種類があります。
塩素系漂白剤の方が殺菌力は高いものの、塩素特有のツンとした匂いが残ったり、色落ちしたりする可能性があるため、衣類への使用は避けた方が良いでしょう。
洗濯槽の掃除も忘れずに
上記を試しても生乾きの匂いが消えない場合は、洗濯槽の方に原因があるかもしれません。
洗濯槽に付着した汚れや雑菌がカビの発生源となるケースも珍しくないため、最低でも2カ月に1回程度は洗濯槽クリーナーでお手入れをしてあげましょう。
また洗濯を終えたあとは、洗濯槽のフタを開けておき、しっかりと洗濯槽を乾燥させることも大切です。
部屋干しするときのポイント
ここからは、洗濯後の部屋干しを効果的に行うためのポイントを解説していきます。
洗濯が終わったらすぐに干す
洗濯が終わったあとの衣類・タオルを洗濯槽の中でそのままにしておくと、すぐに雑菌が繁殖してしまいます。
湿度の高い状態をなるべくつくらないことが生乾きの匂いを抑えるうえで重要なポイントとなるので、多少面倒でも洗濯が終わったらすぐに干すようにしましょう。
また洗濯物を干す際は、衣類・タオル同士が重ならないよう間隔を開けながら干していくのがおすすめです。
しっかりと間隔をとって干すことで、洗濯物の間に風が通り効率的に乾燥させられます。
風通しが良くなるよう工夫する
部屋干しによる生乾きの匂いを抑えるには、とにかく素早く洗濯物を乾かすことが大切です。
洗濯物同士の間隔を開けて干すことだけでなく、例えば風通しの良い場所に物干しスタンド・ワイヤーを設置するのも効果的な対策の1つと言えます。
窓を開けて外の風を取り込める場所、また雨の日であればエアコンの下やお風呂場(浴室乾燥機がある場合)などがおすすめです。
風通しの良い場所に物干しスタンドを設置するスぺースがないという場合は、扇風機やサーキュレーターを活用して風を送るようにすると良いでしょう。
また沖縄など普段から湿度が高くなりやすい地域で生活している方は、衣類乾燥機能のついた除湿器の導入を検討してみるのも1つです。
空間除菌剤を使った匂い対策もおすすめ
様々な対策をしても生乾きの匂いが残ってしまうといった場合は、空間除菌剤を使った消臭がおすすめです。
空間除菌剤とは、空気中に浮遊するウイルスを分解・除去してくれる除菌グッズの1つで、生乾きの匂いの原因となる雑菌にも効果を見込めます。
化学反応によって根本からニオイ分子を除去するため、消臭スプレーや芳香剤のように「使用時は改善するものの、しばらくするとまた臭くなる」ということがありません。
また生乾きの匂いだけでなく、タバコ臭やペット臭をはじめ様々な生活臭をまとめて取り除けるのもメリット。
ウイルス除去や防カビ効果も期待できるなど、お部屋の環境改善に欠かせないアイテムとなっています。
雨の日は部屋全体に匂いがこもりやすくなり、またカビ繁殖の機会にもなり得るので、空間除菌剤による対策が効率的と言えるでしょう。
まとめ
- 部屋干ししたときに感じる生乾きの匂いは、洗濯物に残る汚れ・洗剤・雑菌などが原因
- 洗濯機にかける際は、部屋干し用洗剤を使用したり、あらかじめ酸素系漂白剤につけ置きしたりしておくと匂いの軽減につながる
- 洗濯後はすぐに洗濯物を干し、エアコン・扇風機・除湿器などで風通しを良くするのがポイント
一人暮らしの女性など、常に部屋干しをしているという方は、部屋に生乾きの匂いが残りやすくなります。
来客時に気まずい思いをすることがないよう、今回ご紹介した方法やアイテムを活用して、普段から匂い対策を整えておくようにしましょう。