
エアブラシを使った部屋の匂いには専用消臭剤と換気のセットがおすすめ?
・公開日:2022.01.07最終更新日:2022.01.07
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プラモデルなど模型の塗装や愛車へのカスタムペイント、絵画制作などにも使用されるエアブラシ。
缶スプレーよりも細かい霧で、大きな面にも細い線にも1本で対応できる塗装アイテムですが、ひとつ難点があります。それは使用後の匂い。
独特のシンナー臭がなかなか消えずに困っている方や、家族の作業部屋から広がるシンナー臭に悩まされている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、エアブラシ使用後の匂いに悩む方々に共通する問題へ、解決策を回答していきます!
エアブラシを使うとどうしてシンナー臭がするのか?
臭いの原因は有機溶剤の発生
そもそもなぜエアブラシを使うと独特のシンナー臭がするのでしょうか。
ご存知の方も多いと思いますが、接着剤や塗料に含まれている有機溶剤が空気中に揮発することが原因です。
そのため、エアブラシを使わなくても、部屋の中で塗料の蓋を開けた瞬間から匂いは広がり始めます。
これは塗装をする上で防ぎようのないことなので、事前の対策や使用後の消臭方法が、ニオイ問題解決のポイントになります。
部屋の匂いを拡散させない!エアブラシ使用前に行った方がいいこと
塗装ブースを作る
エアブラシを使用する際、多くの方が防毒マスクを付けて作業しているでしょう。
しかし、ミスト状の塗料は部屋中に広がってしまうため、それを防いで屋外排出する塗装ブースが必要です。
また、空気中に広がったミスト状の塗料は、エアブラシ使用後特有のシンナー臭の原因となるため、塗装ブースの設置は匂い対策として最低限必要になります。
場合によっては、屋外排出させることでダクトの内側に色が付いてしまったりと、問題が発生する可能性もありますが、まずはできるだけ部屋に塗料が広がらないようにすることが先決。
おおよその材料・道具は下記の通りです。
- 木材
- 換気扇、換気扇フィルター
- 網戸
- アルミダクト、ダクト接続に必要なもの
- ホットボンド、ジョイントコーク、ドライバー、やすりなど
これらを使って木材でブースを作ったら、換気扇を取り付け、アルミダクトでベランダの排水口と繋ぎます。
ざっくりとした説明でしたが、塗装ブースの詳しい作り方はこちらのページを参考にしてみてください。
合わせて模型専用部屋を作るか、ビニールカーテンで部屋を区切る
家族と同居の場合、匂い対策として作業専用部屋を作るか、それが難しい場合は作業場所と生活空間をビニールカーテンなどで区切るのがおすすめです。
できる限り、匂いは塗装ブース周辺に抑えることが、消臭時のポイントにもなります。
マンションなどの賃貸でも部屋で匂いを気にせずエアブラシが使える?屋外排気しない水式フィルターを作る
マンションやアパートなどの賃貸でも、プラモデルを作る人にとってエアブラシはどうしても使いたいアイテム。
残念ながら塗装ブースの換気扇フィルターは、ミスト状の塗料を全てキャッチできるわけではありません。
若干でもミストが部屋の中に漏れると、匂いも着色も気になります。
そこで排気漏れの心配をなくす方法が、水式フィルターの使用です。
これは、塗装ブースの排気を水の入った容器に直接排出し、微量の塗料も除去するといった水式空気清浄機のような仕組み。
水を入れるプラスチック製の容器を購入し、ダクトの接続口と蒸気の排出口をカットすれば簡単に作れます。
もし、この水式空気清浄が難しければ、排気を箱に集めて普通の空気清浄機を使う方法でも効果はあるでしょう。
こちらと合わせて、ラッカー塗料ではなく水性アクリル塗料を使うなどの工夫をすれば匂い対策にもなり、部屋の中で全てを完結できるのでおすすめです。
ご近所迷惑なる前に!プラモデルや模型の塗装に使うエアブラシ使用後の匂い対策
エアブラシ使用後の部屋の嫌な臭いにはガイアーノーツの消臭アイテムがおすすめ!
模型用塗装メーカーのガイアーノーツから、塗装後の溶剤の匂いに対応した消臭剤が販売されています。
商品名 | エアクリーニングリキッド |
---|---|
タイプ | ボトルタイプ・スプレータイプ |
容量/価格 | 250ml/1100円(ボトルタイプ)・160ml/1980円(スプレータイプ) |
シンナー臭の匂いの元となっているのは、エアブラシを使った後、部屋の空気中に広がっている塗料や溶剤です。
エアクリーニングリキッドは、その塗料や溶剤に吸着して下に落ちるので、スプレー後に床を拭き掃除すれば簡単に匂いを消すことができます。
香料が入っており、スプレー後は石鹸のさわやかな匂いが残るのもおすすめ。
とはいえ、エアブラシ使用後の塗料や溶剤の影響を完全に無くすことは難しいため、換気扇を回したり窓を開けるなどの換気もセットで行うようにしましょう。
ボトルタイプのリキッドは、市販のミストスプレーや霧吹きに詰め替えて使用してください。
一般的な除菌消臭スプレーでも効果あり
前述のエアクリーニングリキットは、塗装メーカーの製品なだけあり、エアブラシ使用後に効果があることは間違いなしですが、「部屋の嫌な臭いを消す」という点においては用途が変わらないので、一般的な除菌消臭スプレーでも効果があります。
「リセッシュ」や「無香空間」など、ドラッグストアで市販されている消臭剤で問題ありません。こちらも換気をしながら使いましょう。
エアブラシや塗装皿の掃除にはガイアーノーツの「マイルドツールウォッシュ」
ちなみに、作業後にエアブラシなどを掃除する際は、エアクリーニングリキッド同様、ガイアーノーツから販売されている洗浄専用の溶剤「マイルドツールウォッシュ」を使いましょう。
商品名 | マイルドツールウォッシュ |
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容量/価格 | 500ml/1,320円(税込) |
溶剤独特の匂いは少なく、香料が入っているため、エアブラシ使用後にまた溶剤の匂いで悩むことはありません。
ただし、溶剤ではあることには違いないため、必ずマスクと換気をしながらエアブラシなどの掃除を行ってください。
換気と消臭を組み合わせるのがコツ
このように、エアブラシ使用後の部屋に広がるシンナー臭には、専用消臭スプレーでの消臭と換気をセットで行う方法が1番の解決策です。
塗装中に匂いが気になっても、前述のエアクリーニングリキッドは溶剤に吸着してしまうので、プラモデルなどについてしまう可能性があり、作業が終わるまで使えません。
そのため、作業部屋には一般的な置くタイプの消臭剤を置いておくのがベストでしょう。
また、シンナーの匂いは空気よりも重く、低い位置に溜まる特徴があります。
風通しの悪い部屋の場合や作業部屋が1階の場合は、エアブラシを使っている最中から、なるべく窓は開けたままの状態がおすすめです。
そして、エアブラシでの作業後に、サーキュレーターで篭った空気を部屋の外に出しつつ、消臭スプレーで空中に残っている匂いを消していきましょう。
エアコンに設置するだけで、部屋の空間丸ごと消臭できるアイテム 「AC plus」ご紹介
ガンプラなどのモデラーさんにもおすすめの空間消臭アイテム「AC plus」。
安定化二酸化塩素をタブレット化した「AC plus」は、二酸化塩素の強力な酸化作用によって、シンナー臭を含めたさまざまな匂いを根本から分解除去してくれます。
エアコンの吸込口にセットするだけで、6〜8畳の部屋中の空気を除菌消臭してくれるため、エアブラシを使用する部屋での消臭対策にもぴったりです。
また、業務用としても使用できる「AC plus」は、環境を選びません。
エアコン付きのガレージであれば、車の塗装後などに気になる匂いにも、脱臭・消臭効果を実感できるでしょう。
1袋税込2,200円で約2ヶ月持続するので、塗装ブースやプラモデル置き場の周りに置く消臭剤をこまめに交換している方には、ぜひ一度お試し頂きたいニオイ対策アイテムです。
まとめ
今回は、エアブラシ使用後の部屋の匂いについて、具体的な解決策をいくつかご紹介いたしました。
エアブラシを使用したプラモデル制作などの模型作りには、ミスト状の塗料が飛び散らないために塗装ブースが必須です。
それでも、部屋の中にはシンナー臭の原因となる塗料や溶剤が漏れてしまうケースがほとんどのため、エアブラシを使用した後の匂いの処理が重要になります。
プラモデルなどの模型用塗装メーカー「ガイアーノーツ」の専用消臭スプレーと、物理的な換気を組み合わせて、作業後に部屋の匂いを徹底除去することがポイントです。
今回の紹介した消臭対策を参考に、周りに匂いで迷惑をかける心配なく、プラモデル制作やペイントなどのエアブラシを使った作業を楽しんでいきましょう。