
薬局やドラッグストアで安定化二酸化塩素商品って買える?
・公開日:2021.02.08最終更新日:2021.03.29
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感染症・ウイルスが流行した影響で、安定化二酸化塩素という物質に注目が集まっています。この記事を読んでいる人の中には、消毒効果があることを耳にして薬局で探してみたけど、なかなか見つからなかったという経験をしたことがある人もいるでしょう。
そこで今回は、薬局で見かけることが少ない安定化二酸化塩素について詳しく説明します。安定化二酸化塩素と混同しやすい物質との違いや安定化二酸化塩素自体の効果についても、あわせて確認していきましょう。
この記事は、次のような人にオススメの内容です。
- 薬局で安定化二酸化塩素を探しているが、見つからない人
- 薬局で見かける次亜塩素酸との違いが分からない人
- 安定化二酸化塩素の効果について知りたい人
安定化二酸化塩素を日本の薬局で見かけることは少ない
一般家庭向けの安定化二酸化塩素は、ネット通販を中心に販売されています。そのため、日本の薬局で見かけることは少ないでしょう。
ネットで検索すれば、液体タイプの安定化二酸化水素や置き型の商品などが見つかるので薬局でなかなか良い商品が見つからない人はぜひ探してみてください。
安定化二酸化水素と一口に言っても、スプレータイプや置き型タイプなどいろいろなタイプがあります。後ほど商品ごとの特徴を解説するので、あわせてチェックしてましょう。
安定化二酸化塩素とは?ウイルス・感染症対策・予防はできる?
そもそも安定化二酸化塩素とは、二酸化塩素にアルカリ性の水溶液を混ぜ込むことで物質を安定化させたものです。
二酸化塩素は不安定な物質で、ちょっとした衝撃や光などが原因で揮発したり、効果が少なくなったりします。しかし、アルカリ性の水溶液と混ぜることで物質が安定するため、消毒や消臭などの効果が長く持続します。
安定化二酸化塩素の使用で期待される効果は、以下の通りです。
- 殺菌
- ウイルス対策などの消毒
- 防腐
- 除菌
- 消臭(例:タバコ、ペットなど)
- 微生物の増殖抑制
安定化二酸化塩素の安全性について
安定化二酸化塩素は薬局で見かけることは少ないですが、消毒・消臭などの効果がある薬剤と比較すると安全性は高いと言われています。
正しい使用方法さえ知っておけば、危険を感じる可能性は限りなく少ないでしょう。
ただし、人体への直接噴射や飲む使用方法は避けてください。
安定化二酸化塩素の商品種類は、スプレーと置き型が一般的
薬局ではなかなか見かけませんが、安定化二酸化塩素の商品はいくつかの種類があります。例えば、液化した安定化二酸化水素をボトルに詰めたスプレータイプのものやゲル状にした置き型タイプなどが一般的です。
スプレータイプだと消毒・消臭したい箇所に向けて噴射すれば、すぐに効果を感じられます。しかし、スプレータイプはゲル状の商品よりも効果が持続する時間は短めです。
ゲル状で置き型の安定化二酸化塩素は、スプレータイプの商品よりも即効性が劣ります。一方、スプレータイプよりも設置した部屋や車内を長期間にわたって消毒・消臭ができるのがポイントです。
最近は、安定化二酸化塩素をタブレット化した商品も出てきました。AC plusでは、タブレットをエアコンにセットすることで部屋全体の除菌・消臭効果を得られるサービスが展開されています。薬局では販売されていないので、公式サイトで確認しましょう。
薬局で販売されている次亜塩素酸とは違う
薬局で安定化二酸化塩素を探していると、「次亜塩素酸」と書かれた商品を見かけることがあります。安定化二酸化塩素と次亜塩素酸のどちらにも「塩素」という言葉入っているので、「同様の効果が得られるのではないか」と考えてしまう人もいるでしょう。
しかし、安定化二酸化塩素と薬局で見かける次亜塩素酸は、まったく違う物質です。薬局で販売されているからと安心して安定化二酸化塩素と混同して使用すると、人体に悪影響が出る場合があるので注意しなければいけません。
そもそも次亜塩素酸とは
次亜塩素酸は人間の体内でも生成される物質ですが、一般的には塩酸(酸)や食塩水(塩化ナトリウム水溶液)を電気分解することで作り出されます。厚生労働省では、食品添加物としても認可されている物質です。
ただし、目に入ったり、皮膚に付着したりすると、痛みなどを伴うことがあります。また、酸性の物質と混ぜてしまうと、人体に有害な塩素ガスが発生するので注意して取り扱わなければいけません。
ちなみに、次亜塩素酸とともによく耳にする次亜塩素酸水は、主成分が次亜塩素酸の水溶液を指します。
次亜塩素酸の効果と消毒効果を得るための方法
薬局にある次亜塩素酸は酸性の物質ということもあり、新型コロナウイルスの感染力を弱める効果があるとされています。
人体に悪影響を出さずに消毒効果を得るためには、薬局で販売されている次亜塩素酸を正しく扱わなければいけません。
消毒効果を得る正しい使用方法は、下表の通りです。
使用 シーン |
使用方法 |
---|---|
拭き掃除 | 有効塩素濃度を80ppm以上にする 消毒したいものの表面を水溶液で濡らす 20秒以上置いてから清潔なペーパーや布で拭き取る ※汚れがひどい場合は、有効塩素濃度を200ppm以上にする |
かけ流し消毒 | かけ流し消毒に適しているのは35ppm以上の水溶液 20秒以上水溶液をかけ流す 消毒が終わったら清潔なペーパーや布で拭き取る |
薬局で販売されている次亜塩素酸ナトリウムとも別物
薬局では次亜塩素酸ナトリウムもよく見かけますが、安定化水酸化ナトリウムや次亜塩素酸(水)とはまったく違うものです。
次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスなどの消毒や調理機器の殺菌などに使用されるのが一般的になっています。
次亜塩素酸ナトリウムの効果と消毒効果を得るための方法
次亜塩素酸ナトリウムには、強力な殺菌効果があります。
薬局で販売されている次亜塩素酸ナトリウムによって濃度は異なりますが、5%~12%の商品が多いです。これを使用用途にあわせて正しく希釈する必要があります。
薬局で見かける次亜塩素酸ナトリウムの用途別の希釈濃度を下表にまとめたので、使用時の参考にしてください。
使用用途 | 希釈濃度の目安 |
---|---|
調理器具の殺菌 | 200ppm |
野菜の殺菌 | 100ppm~200ppm |
ノロウイルス対策 などの環境洗浄 |
200ppm |
嘔吐物の処理 | 1,000ppm |
関連情報:ppmから希釈倍率を求める方法
例えば、原液3%の次亜塩素水は、30,000ppmです。これを200ppmにする場合は、30,000ppm÷200ppm=150倍に希釈します。
薬局で販売されている次亜塩素酸水を使って、感染症・ウイルスの消毒を頻繁に行う必要があるなら、原液量と水容をまとめた表を用意しておくと良いでしょう。
まとめ
薬局でなかなか見かけることが少ない安定化二酸化塩素について、詳しく解説しました。
日本では安定化二酸化塩素の効果や安全性が認められておらず、薬局でも見かけることは少ないです。しかし、開発国であるアメリカではすでに認められています。感染症・ウイルスの消毒効果だけでなく、ペットやタバコなどの消臭効果も期待できるのが安定化二酸化塩素です。
薬局で販売されていることは少ないですが、AC plusならタブレット化した安定化二酸化塩素が手に入ります。タブレットをエアコンに設置するだけで、空間全体の消毒・消臭が可能です。
薬局にはないAC plusの料金プランなどもっと詳しい情報が気になる人は、ぜひお気軽にご連絡ください。