安定化二酸化塩素って飲むとどうなる?気になる安全性
・公開日:2021.02.08最終更新日:2022.03.15
本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としており、法律的、税務的その他の具体的なアドバイスをするものではありません。個別具体的事案については、必ず専門家にご相談ください。
本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を補償したものではありません。
また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。
ネットを中心に、安定化二酸化塩素を飲むことで健康を維持する方法が有効だと取り上げられています。しかし、「塩素」という名前が付いているだけに、薬剤を飲むことで人体に悪影響があるのではないかと不安を感じている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、安定化二酸化塩素を飲む健康法について詳しく解説します。安定化二酸化塩素について詳しく知らない人でも理解しやすいように、基本のポイントから順番に確認していきましょう。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- 安定化二酸化塩素についてよく知らない人
- 安定化二酸化塩素を飲む健康法が気になっている人
- 安定化二酸化塩素を飲む方法の危険性についてい知りたい人
安定化二酸化塩素ってなに?どのような効果がある?
そもそも安定化二酸化塩素とは、アメリカで開発された二酸化塩素をアルカリ性の溶液に溶け込ませることで安定化させた薬剤です。
期待できる効果としては、次のようなものがあります。
- 殺菌
- 消毒
- 防腐
- 除菌
- 消臭
- 微生物の増殖抑制
なお、安定化二酸化塩素は、殺菌や消毒などに使用される塩素よりも効果の持続性があると言われています。
安全に利用できる?爆発はしないのか
元となる二酸化塩素は爆発性があるガスです。しかし、安定化二酸化塩素にすることで、通常の使用濃度で使用すれば極めて安全な薬剤と言われています。
アメリカの研究では、次亜塩素酸や塩素などの物質よりも非常に安全であることが分かっています。発癌性や引火性がないことも明らかです。
以上から、安定化二酸化塩素は、殺菌や消毒などに使用する次亜塩素酸や塩素よりも安全で、効果も長く続く特徴があると言えるでしょう。
安定化二酸化塩素にはどのような商品があるのか
安定化二酸化塩素は、液状の薬剤が入ったスプレータイプやゲル状の薬剤が入った置き型タイプが通販サイトなどで販売されていることが多いです。
スプレータイプは、殺菌・消臭したい箇所に吹き付けるだけで良いので複数の場所で安定化二酸化塩素を使用したい場合に適しています。ただし、効果の持続性は置き型タイプに劣ると言われています。
一方、置き型タイプは、殺菌・消臭したい場所を決めて設置しなければいけません。置くだけで効果を期待できる反面、多くの場所の殺菌・消臭には不向きと言えるでしょう。
また、最近はタブレット型の安定化二酸化塩素も開発されています。世界で初めて安定化二酸化塩素のタブレット化に成功したAC plusでは、タブレットをエアコンに設置することで部屋全体で空気除菌ができるサービスがすでに提供されています。
安定化二酸化塩素を飲むと良いって本当?なぜ有効なの?
安定化二酸化塩素やMMSを飲むと感染症対策などとして有効だという話がネットで噂になっていますが、正しい利用方法ではありません。現に日本では、飲用の安定化二酸化塩素やMMSは販売されていないので、噂を信じて薬剤を飲むのはやめておきましょう。
なお、原液を薄めて利用する方法も安全性は認められていません。
安定化二酸化塩素とMMSは別の物質
安定化二酸化塩素とMMSは混同されることがありますが、まったく別の物質です。
前述した通り、安定化二酸化塩素は「二酸化塩素+アルカリ水溶液」でできています。
これに対して、MMS(Miracle Mineral Solution、Miracle Mineral Supplement)は、「亜塩素酸ナトリウム+酸(クエン酸など)」で作られます。
以上の内容から、安定化二酸化塩素とMMSはまったくものであると理解できるでしょう。
危険:MMSを飲む健康法は日本が注意喚起を出している
MMSの原料である亜塩素酸ナトリウムと酸をあわせると、二酸化塩素が発生するので注意が必要です。
二酸化塩素は人体に対する毒性が非常に強く、体内に取り込んでしまうと下痢や嘔吐、脱水などの症状が発生します。日本はもちろん、米国FDAなどでもMMSを飲む健康法に対して注意喚起が行われています。
「なぜMMSを飲む健康法が流行ったのか」と気になる人もいるかもしれませんが、いわば神話のようなものです。水虫や口臭などの治療法として亜塩素酸の原液が有効という話もありますが、自分で試すのは安全性の観点からやめておくことをおすすめします。
飲むのではなく、感染対策や空間消臭に利用する
安定化二酸化円を飲む危険性について説明しましたが、ここから正しく使用する方法を確認しましょう。
安定化二酸化塩素の正しい使用方法①気になる箇所にスプレー噴射
スプレータイプの安定化二酸化塩素は、カーテンやソファー、絨毯、車内など臭いや菌が気になる書に直接噴射できます。新型コロナウイルスの対策としても使用できますし、来客前後に使用すれば臭いをすぐに除去できるのとても便利です。
ただし、安定化二酸化塩素はアルコールのような揮発性が少ないので、液がきめ細かく噴射できるスプレーを選ぶことをおすすめします。
安定化二酸化塩素の正しい使用方法②設置型は集中除菌・消臭
リビングやトイレなど、特に消臭・除菌したい箇所がある場合は、設置タイプの二酸化塩素を置きましょう。効果が期待される場所は限定されますが、設置した場所を集中して除菌・消臭できます。
ちょっとしたスペースに置くだけなので、スプレータイプのように噴射する手間がいらない点が設置型ならではの魅力と言えるでしょう。
おすすめ関連記事
まとめ
安定化二酸化塩素は比較的安全な薬剤ですが、人体にまったく悪影響を与えないとは言えません。とは言え、今後、安定化二酸化塩素の捉え方が変わって薬剤を飲む健康法が認められる可能性も否定できないでしょう。
少なくとも現時点では、安定化二酸化塩素を飲む健康法は日本で正式に認められていないので、口内に含むのは避けた方が無難だと言えます。
AC plusでは、安定化二酸化塩素のタブレット化に世界で初めて成功しました。タブレット化した安定化二酸化塩素をエアコンに取り付けることで、空間全体の除菌や消臭効果が期待できます。薬剤を飲む健康法が気になっている人は、AC plusのタブレットを活用して綺麗な空気を体内に取り込む方法を検討してみましょう。