気になるお口の匂いに安定化二酸化塩素が有効って本当?
・公開日:2021.02.08最終更新日:2021.02.20
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口臭を気にしている人や有効な予防方法を探している人の中には、安定化二酸化塩素に興味を持つ人もいるでしょう。
実際に、安定化二酸化塩素は口臭ケア専門のプロの歯科医院で使用されています。ネットショップなどで安定化二酸化入りのオーラルリンスやマウスウォッシュなどの商品を見かけることもあるでしょう。
しかし、安定化二酸化塩素は口臭の対策や予防に効果があるのでしょうか。
本記事では、口臭の対策や予防に興味がある人に向けて、安定化二酸化塩素に期待される効果について詳しく解説していきます。
安定化二酸化塩素の治療を知る前に口臭の原因について知ろう
どれだけ歯磨き粉で歯を磨いても口臭がケアできず、フレッシュ感を感じられないケースがあります。この場合は、「どうすれば口臭が取れるのか」と頭を抱えてしまうでしょう。
この章では、安定化二酸化塩素の有効性について説明する前に、口臭が発生する主な原因について説明します。
口臭がフレッシュにならない原因①胃腸
胃腸の調子が悪いと口臭の原因になり、フレッシュさを感じられません。発酵したような臭いの口臭が発生するのが特徴です。
また、胃腸環境が悪化すると、口臭以外にも次のような症状が現れることが分かっています。
- 口腔内がネバつく
- 歯茎がよく腫れる
- 歯茎から血が出やすい
- 唇が荒れる
- つい食べ過ぎてしまう
- 軟便・便秘になる
- 胃が痛む
- 顔に赤みが出やすい
舌全体が赤く、中心に取れにくい黄色っぽい苔ができている場合位は、口臭対策・予防も兼ねて一度病院で検査を受けることをおすすめします。
口臭がフレッシュにならない原因②不眠、ストレス
不眠やストレスが長期間にわたって続いていると、口臭の原因につながります。
フレッシュな口臭とは正反対の臭いになる以外にも、以下のような症状が起きやすいです。
- 舌によく口内炎ができる
- 水分の摂取量が多い
- イライラしやすい
- 便秘
- 肩こり
- 顔色が悪い
- 目の周りにクマができやすい
不眠やストレスが原因で口臭が発生していると、舌の縁や舌先の赤みが強くなる特徴があります。
口臭がフレッシュにならない原因③乾燥
口腔内の唾液が不足して乾燥していると、口臭が発生しやすいです。
口臭以外にも、次のような症状が見られます。
- ドライマウス・アイ
- 肌が乾燥する
- 頬骨のあたりが赤らむ
- 便秘
- 口内炎を繰り返す
- 寝汗
- 耳鳴り
口腔内の乾燥で口臭が発生している場合は、舌全体が赤くなり、苔が少ないことが多いです。また、下の表面が乾燥していて、亀裂が見られることがあります。
口臭問題を解決・ケアする方法は?
口臭を解決するために有効な解決方法やケアの仕方を説明します。口臭がなかなか取れずに困っている人は、必見です。
口臭の解決方法①食習慣を見直す
胃腸環境の悪化が原因で口臭が発生している場合は、食習慣を見直す必要があります。例えば、夜遅い時間に食事を摂るのを辞めたり、消化が良い食べ物を食べたりすると良いでしょう。
他にも、酒やタバコ、唐辛子などの香辛料をなるべく摂取しないように意識するのがおすすめです。
また、自分で料理するときは食材をできるだけ細かく刻み、よく噛んで食べるようにするのも効果的なので試してみましょう。
口臭の解決方法②身体の回復を目指す
不眠やストレスが原因で口臭が発生している場合は、心と体の両方の回復を目指しましょう。
具体的には強いストレスを感じる理由を明確にして、取り除きます。眠れない理由を探ってみるのも1つの方法です。
また、ミントやセロリ、柑橘系の果物などの香りが良い食材を摂れば、重い気分が解消される効果が期待できます。
体を健康にするために、ヨガやストレッチ、体操などの運動を取り入れるのも良いでしょう。呼吸を整えながら体を動かす運動だと、心身ともにリラックスできるのでおすすめです。
口臭の解決方法③口内のうるおいを保つ
乾燥が原因で口臭が発生している場合は、体のうるおいを取り戻すように意識しましょう。
水分を摂るのも良いですが、うるおいを取り戻せる薬膳食材を摂るのも効果的です。具体的には、ゴマや長いも、きくらげ、くるみ、しいたけなどが良いでしょう。
また、唾液の分泌を促すことも大切です。食事中によく咀嚼するように意識するだけでも、唾液の分泌量が増えるのでぜひ試してみてください。
ちなみに、ストレスや疲労も口腔内のうるおいが不足する原因になります。疲労やストレスを感じたら少し休憩を挟んだり、ストレスを解消したりすることが大切です。
安定化二酸化塩素は臭いの予防・対策になる?
口臭の原因や解決方法を説明しましたが、効果を感じられなかったり、即効性が得られなかったりすることもあるでしょう。こうした場合は、安定化二酸化塩素によるケア・治療を受けるのがおすすめです。
結論から言えば、安定化二酸化塩素は口臭の予防・対策に効果があると言われています。
事実、口臭外来では、安定化二酸化塩素が含まれた薬剤を使用したケア・治療が行われています。
プロの安定化二酸化塩素商品・グッズの使用で口臭予防・対策ができる仕組み
プロで使用されているケア・治療用の安定化二酸化塩素を口に含むと、唾液の酸素濃度が高くなります。すると、口臭の原因の1つである歯周病菌の発生が抑制されるのです。
安定化二酸化塩素によって嫌気性菌の活動が抑制されれば、口臭ガス(揮発性硫黄化合物)が発生しないので口臭対策になります。
また、口臭が気になる人が安定化二酸化塩素を口に含むことで酸素を好む善玉菌の活動が活発になるので、健康な歯茎を維持する効果が期待されます。安定化二酸化塩素で歯茎の健康を維持できれば、歯周病になるリスクが少なくなるため、口臭治療・予防になるという仕組みです。
注意点:市販のマウスウォッシュ・オーラルリンス・歯磨き粉の使用は避ける
安定化二酸化塩素は人体に悪影響を与える可能性が低い安全な物質ですが、自分で口に含んで口臭対策・治療をするのはやめておきましょう。
なぜなら、安定化二酸化塩素の濃度は商品によって異なるからです。安定化二酸化塩素の希釈によっては、口腔に含んではいけない商品もあるので気を付けなければいけません。公式サイトなどのレビューを参考にして使用する安定化二酸化塩素を決める方法もありますが、プロの意見を参考にした方が良いでしょう。
また、安定化二酸化塩素と名前がよく似た危険な薬剤も通販ショップや薬局などで販売されています。
安定化二酸化塩素を使った口臭対策・予防を検討しているなら、安全性の観点から口腔環境のプロである歯科でケアしてもらうことをおすすめします。
まとめ
安定化二酸化塩素を口臭対策・予防として使用した場合の効果や注意点について解説しました。説明した内容の大切なポイントをまとめると、以下の通りです。
- 口臭の対策・予防のためには、原因を知ることが大切
- 口臭の主な原因は、胃腸、不眠・ストレス、乾燥
- 安定化二酸化塩素を口腔に含むことで口臭の対策・予防に効果がある
- ただし、安定化二酸化塩素を使用する場合は口腔のプロである歯科医院で使用する
安定化二酸化塩素は正しい方法で利用すれば、口臭の対策・予防に効果があります。普通の歯磨き粉やオーラルリンスなどの使用では得られないフレッシュ感が得られるでしょう。しかし、個人でミントの歯磨き粉やうがい薬に安定化二酸化塩素を混ぜたり、原液を飲むことでもっと効果を得ようとしたりするのは危険です。
安定化二酸化塩素で口臭の対策・予防をしたい場合は、口腔のプロである歯科医院でケアしてもらうようにしましょう。